目的 | LaTeXコマンドをまったく入力することなしに、LaTeX文書を書けたらいいな |
対象言語 | pLaTeX2ε 2.1.8(たぶん) |
記述言語 | Awk |
LaTeX(TeX)が超強力な組版言語でありプログラミング言語であること
は、NOP. の他のページで紹介した
本を見てもらえればお判りかと思います。
超強力なのはうれしいのですが、(プログラミング)言語の弱点は、
したいことをするのにプログラムしなければならないというと
ころです。これをある人は次のように言っています。
「LaTeX(TeX)は確かに強力だが、いちいちLaTeX(TeX)のソースを書くのは
愚かである」。
その頃、職場にはPC9801も極めて少なく、従って○太郎なんてワード
プロセッサーもなく、親会社製のワードプロセッサー専用機はあったも
ののやはり台数も少なく、マッキントッシュはかろうじて一台か二台と
いったありさまで、文書の整形・印刷にはとても厳しい状況でした。
そんな中、MC68030を積んだUNIXワークステーションは元気で強力で、
一部の人たちはLaTeXを使って設計文書を作成していました。このパワー
をみんなに解放してあげたい。そうすれば、この「ワープロ日照り」は
ちょっとは解消されるだろう。
しかし問題は、そのためにはみんなLaTeXを使えるようにならなけれ
ばならない、ということでした。慣れてくれば自由自在に書けるし、雛
形を拵えておいて使い回すこともできるでしょうが、鬱陶しいものは鬱
陶しい。みんながみんなLaTeXに興味を持っているわけではないし、ま
していちいち言語を学びたいわけじゃありません。(なんと、当時は
ぼくも、LaTeXには対して興味のない人間でした)
そこで、入力はできるだけ省いて、いわば「最小の労力でそこそこの
LaTeX文書を生成する」ことができるようになればいいな。
と思って作ったのが、この「報告書生成マクロ」です。
当時ぼくが入れ込んでいたAwkという言語を使って、マクロ処理系を
書きました。
マクロの仕様は、troffという植字言語に似せることにしました。
深い考えがあってのことではありません。ホントはこのマクロの仕様も
載せなければなりませんが、もうかなり昔の話で忘れているので、
ズルを決め込みます。
マクロ処理系のソースから想像してください(ひどいなあ)。
それから、何分ずいぶん昔に書いたものなので、若書きです。
悪しからずご了承ください(永遠に若書きという話もあるけど)。