ぼくが「小さな言語」を含む言語処理、文字列(テキスト)処理に興
味を持ち始めたのはけっこう古く、古いといっても《ぼくの歴史》の中
でですが、職業プログラマーになった頃に遡れると言えば言えます。
意識に上ったのは、pseというDOSマシン用のテキストエディターを購
入し、そのマクロプログラミングに熱中した頃でしょう。
その後、いろいろ勉強したり考察したりするうち、言語処理は自分に
とってとても重要な分野となっていきました。
そんなわけで、本当は「言語研究所」を開設したいのですが、ここで はまだそうはせずに、かわいく「マクロ研究所」にしておきます。
マクロプロセッサというのは、「小さな言語」を構築する強力な道具
です。というか、「小さな言語」の処理系の正体は実はマクロプロセッ
サだったりすることが、しばしばあります。
この研究所では、「小さな言語」を設計しつつ、簡単なマクロプロセッ
サを実装し、「言語」というものの持つ力、マクロというものの威力を
しみじみ実感していきたいと思います。
ことのなりゆきとして、ぼくが最初に書いたマクロプロセッサ、ないし 「小さな言語」から取り上げることにします……