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●エクセルで作る卓上カレンダー


このカレンダーは、日付のシリアル値(日付連番)と書式設定を使って作成します。
1月の「年」のセル(B3)に開始年月日(例:2005/1/1)を入力することで1年分のカレンダーができます。

卓上カレンダーExcel表示

           (Excelシート上の1月分カレンダー)

1.曜日の入力(B4~H4)

 (1)B4セルに「日」と入力します。
 (2)B4セルを選択し、マウスポインタをセル右下に合わせます。
 (3)ポインタが「+」になったところで、H4セルまでドラッグします。

※「月~土」が自動的に入力されます。(オートフィル)

2.開始年月日(西暦)の入力(B3)

 (1)B3セルを選択します。(選択したセルをアクティブセルといいます。)
 (2)開始年月日を入力します。(2005/1/1)

※年のセルB3は、入力した「2005/1/1」と表示されています。

3.月の表示(G3)

 (1)G3セルを選択し、アクティブにします。
 (2)半角文字で、「=B3」と入力します。(B3は大文字、小文字どちらでも良い。)

※年のセルと同様に「2005/1/1」と表示されます。
 「=B3」とすると、B3セルのデータが表示されます。
 計算式を入力するときは、必ず先頭に「=」をつけます。

4.日付欄の入力(B5~H10)

 (1)B5セルに仮の開始日として、「1」を入力します。
 (2)C5セルに計算式「=B5+1」を入力します。
 (3)マウスポインタをセル右下に合わせ、「+」になったところで、H5セルまでドラッグします。
 (4)B6セルに計算式「=H5+1」と入力します。
 (5)(3)と同様に、セルB10まで縦にドラッグします。
 (6)セルC5~H5までを選択し、同様に縦にセルH10までドラッグします。

※日付欄に、1~42が表示されました。
 オートフィルでこのようにコピーすることもできます。
 各セルの計算式は、どう変わったか確認しましょう。

5.開始日付(「日」の下の日付)計算式の入力(B5)

 (1)仮の開始日「1」が入っているB5セルをアクティブにします。
 (2)計算式「=B3-(WEEKDAY(B3)-1)」を入力します。

※各日付欄の表示が変わります。
 (2)の計算式は、月初めの日曜日の日付(シリアル値)を求めています。

6.書式を整える(年・月・日)

 (1)B5~H10を選択し、日の書式を設定します。
  ・書式→セル→表示形式タブ→分類:ユーザー定義→種類:「d」と入力
 (2)B3を選択し、年の書式を設定します。
  ・書式→セル→表示形式タブ→分類:ユーザー定義→種類:「yyyy"年"」と入力
 (3)G3を選択し、月の書式を設定します。
  ・書式→セル→表示形式タブ→分類:ユーザー定義→種類:「m"月"」と入力

※「セルの書式設定」ダイアログボックスは、ショートカットメニュー(右クリック)やショートカットキー「Ctrl+1」で表示させることができます。

7.セルの幅、高さを整える

 (1)列A~Iをドラッグで選択し、書式→列→幅→「4.88」と入力します。
 (2)行1~12をドラッグで選択し、書式→行→高さ→「30」と入力します。
 (3)行3を選択し、書式→行→高さ→「39」と入力します。
 (4)行4を選択し、書式→行→高さ→「22.5」と入力します。

※年と月のセルの表示「####」は、そのセル幅では表示しきれないことを表します。

8.セルの結合

 (1)B3~C3をドラッグし、ツールバーの「セルを結合して中央揃え」をクリックします。
 (2)G3~H3をドラッグし、同様にセル結合をします。

※年と月が正しく表示されます。

9.書式を整える(罫線、パターン、フォント、文字サイズなど)

 (1)書式を設定する範囲を選択します。
 (2)書式→セルで「セルの書式設定」ダイアログボックスを表示させます。
 (3)各タブを切り替えて、それぞれの書式に設定します。

10.切り取り枠の表示

 (1)オートシェイプの四角形をクリックします。
 (2)1月のカレンダーを囲むようにドラッグします。
 (3)メニューから、[書式→オートシェイプ]で「オートシェイプの書式設定」を表示
 (4)色と線: 塗りつぶしの色を「塗りつぶしなし」に
 (5)サイズ: サイズと角度、高さ「10.3」、幅「9.8」に
 (6)四角形の位置を調整します。

11.2月~4月分カレンダーの作成

 (1)列A~Iをドラッグして、編集→コピー(ショートカットメニューでも可)
 (2)列Jをクリックして、編集→貼り付け
 (3)行1~12をドラッグして、編集→コピー
 (4)行13をクリックして、編集→貼り付け
 (5)2月の年のセルK3に、計算式「=DATE(YEAR(B3),MONTH(B3)+1,1)」を入力
 (6)3月の年のセルB15に、計算式「=DATE(YEAR(K3),MONTH(K3)+1,1)」を入力
 (7)セルK3(2月の年)をセルK15(4月の年)にコピー

※この計算式では、前の月のシリアル値(日付連番)から年月を取り出し、月に1を加えてから再度シリアル値に変換しています。

12.残りの月のカレンダーの作成

 (1)列A~Rをドラッグして、編集→コピー
 (2)列Sをクリックして、編集→貼り付け
 (3)5月の年のセルT3に、計算式「=DATE(YEAR(K15),MONTH(K15)+1,1)」を入力
 (4)列S~AJをドラッグして、編集→コピー
 (5)列AKをクリックして、編集→貼り付け

13.印刷用のページ設定

 (1)メニューから、ファイル→印刷プレビュー(またはツールバーの印刷プレビュー)をクリックします。
 (2)「余白」をクリックし、余白の点線を表示させます。
 (3)左右の余白線をドラッグし、4ヶ月分がちょうど入るように調整します。
 (4)「次ページ」「前ページ」で各ページを確認します。
 (5)確認ができたら、「閉じる」で元に戻ります。

※印刷プレビューでセル内容が表示されずに「####」が表示されたときは、該当するセルのフォントを小さくします。

14.ファイルの保存

 (1)祝祭日などの年ごとの設定を行う前にファイルを保存します。
  この時点のファイルを「原本」として保管します。
  別の年のカレンダー作成時には、この「原本」の開始日付を変えて使用します。
 (2)メニューからファイル→名前をつけて保存(保存先・ファイル名を設定)→保存

15.仕上げ

 (1)祝祭日・休日の設定(フォントの色、パターンなど)
 (2)クリップアートの挿入
 (3)月別の書式設定など、当該年固有の設定をします。

卓上カレンダー完成版
         (書式設定による仕上げの例)

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