大正八年(西暦1919年)宗祖御降誕七百年記念事業として、大阪日蓮宗 寺院は自安寺に「伝道閣」と称する布教活動センターを設置して、若手布教 師により「信仰清談会」と「日曜学校タチバナ子供会」を創設し、やや後に は「大阪日蓮宗ボーイスカウト」が創設されました。 その後、大阪日蓮門下聯合団と称して、全市の日蓮宗講社を統括して布教 活動の母体がつくられ、旺盛な活動が続けられていました。 しかし、昭和十年代(西暦1930年後半)にはいると、それぞれの分野で リーダーシップを発揮されていた方々も御住職となられ、自坊の仕事が忙 しくなり、「伝道閣」も次第にその姿を消してゆきました。
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