妙 見 大 菩 薩
 
 
               

北極星や北斗七星にたいする「星の信仰」は、古代インドにおいて仏教に同化さ

れて、密教典として中国につたえられさまざまな思想の影響をうけて日本に伝来

し,精神文化の一環として、民族信仰のかたちでひろく根をおろしました。

北極星」と「北斗七星」は、農耕や漁業にとって、「季節」や「」をみることか

一つのものとして考えられていました。

そして、これらが神格化されたものが「妙見大菩薩」であり、「妙見信仰」として農

業や漁業のみならず、一般社会全般にひろがりをみせていきました。

その後、妙見信仰は、修験道に受容せられ、のちに「日蓮宗」にいても信仰の対

象となり全国的な展開がみられるようにりました。

妙見大菩薩のお像には、剣を持った形と、亀に乗った形がありますが、當山に

勧請されているのは、剣を持ったお像です。 

妙見大菩薩」は、災いをなくし、敵をしりぞけ、国土を守り人々に福寿を増す功

徳があります。

ことに、眼病には霊験あらたかであるといわれています。

當山では古くより當病平癒・息災長寿・妓芸向上・智福豊潤・商売繁盛・家内

安全・万民和楽・五穀豊穣」に徳があるとされて賑わってきました。