第七話 「やるか、やらないか」の巻


 「何か大きい事をやりたい」とか「人と違った生き方をしたい」とか・・・。誰でもそんな風に思う事があると思います。まー、わたしもそんなことばかりを考えている一人です。

 中には、「人と同じがいい」とか「平凡でも、道から外れない穏やかな人生を送りたい」と願っている人もいるとは思いますが。現にわたしの周り、特に仕事にまつわる人達はそういうタイプの人が多いのです。目立つ事はタブー、ヒンシュクを買う事は彼らの美学に反するらしく、そのしゃちほこばった窮屈な枠の中で、死ぬまで決して人に迷惑をかけずに、平穏でそれなりに楽しい人生を送るのがベストだという考えです。人それぞれの考え方、生き方があって当然ですから、それらを否定するつもりは毛頭ありませんし、たぶん、わたしの両親もそういう考え方で生きてきたタイプです。

 でも、平穏の中にも諦めに似たものがチラつくそのスタンスは、ハネっ返りのわたしにとっては少々退屈で悲しいものに感じられる事があります。

 時折わたしは会社の中で、自分が酷く場違いな人間のような気がしてきて、急に居心地が悪くなることがあります。単に周りにはすばらしく高学歴で優秀な人や、育ちの良いお嬢様が多く、アホなわたしは付いていけないって噂もありますがー。ま、事実ですが、それを言っちゃぁおしまいよ!!

 好きな事をして生きるって、すごくパワーがいることです。結婚しているから、女房子供がいるから、お金がないから、女だから、時間がないから、もう歳だから、仕事が忙しいから、などなど、人は色々な理由をつけては好きな事を諦めたり、夢から目を背けたりしてしまいます。でも実は、その理由もさることながら、それらに立ち向かうパワーがないというのがホントのところなのかもしれません。

 要するに、問題は「やるか、やらないか」ただそれだけで、「できるか、できないか」なんてことは、どーでもよいことないんじゃないかと最近思うワケです。やってみなければなにも始まらないし、やらないうちはできるかできないかなんて誰にもわからないワケです。だって、やった人だけができるんだもん。何か新しい事を始めるにあたって、「遅い」なんてことは絶対にないって信じているワケです。って、ちっぽけなOLのわたしが言っても全然説得力ありませんねぇ(泣)。これって単なるアホですかねぇ。いやぁ、うすうす感づいてはいるんですけどねぇ。ほっといてくりー。ワハハ。

 「やるか、やらないか」そう、コレですよ、コレ。
で、何をやってみたいって???
とりあえず今は、ヨットでうんと遠くへ行ってみたいです。ガイコクとかね〜。だからお願い、誰か連れて行ってくださ〜〜〜い!って、あり?・・・違うってば、そうじゃないってばーーー!自分で何とかしなきゃぁーーー!
がるるぅ〜。

 

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