14.池田市木部町3三基の内中央の道標

↓末尾へ 文字ずれ時はブラウザの幅や「Ctrl」と「+」、「-」キーで倍率変更等して下さい。
池田市木部町3、道の南は新町6、能勢街道に阪神高速池田線の高架が掛る少し南側、
現能勢街道から、旧街道と思われる細道が東に分岐する北側地蔵堂前に、南を正面に三基建つ
1.西寄り中央
頭丸形角柱(各辺から半球状に盛り上り、頂点で合体) 106x南面21x20.5p(頂高4p)、上から43pで折損
N34.831553 E135.424505


写真cimg3524

写真dimg3140

写真dimg3721

写真dimg3718

南面
┌────――――――――――――――┐
│右 久安寺 亀山愛宕山       │
│            道     │
│左 妙見山 多田御社        │
└――─―――――――――――――――┘

東面
┌────――――――――――――――┐
│天保十己亥年            │
│      二月吉祥日建之     │
└――─―――――――――――――――┘

西面
┌────――――――――――――――┐
│右 妙見山  平野湯元       │
│            道     │
│左 多田御社 廣根銀山       │
└――─―――――――――――――――┘

北面
┌────――――――――――――――┐
│      當村 南新宅      │
│   施主             │
│         北村氏      │
└――─―――――――――――――――┘


(天保十年二月1日なら、1839年3月15日金曜日となる)
(『池田を歩く』市教育委員会平成16年では15)
(同書に「平野湯元とは、江戸時代に温泉地としてして栄えた川西市の平野を指す…」とあるが、
 当地にあって、西面の「右妙見山…」は南を指し、方向が矛盾する。この右を北東に分岐する道と
 捉えても、妙見山には可能だが、平野には行けない。よって移設を考えるか、「左…廣根…」が猪
 名川を西に越えて旧中山峠(阿古坂)に続く道がこの辻にあったとすれば、設置の向きを変えれば
 納得がいくようにはなる。今後の調査とするが、北面には、同所東側の道標と同じく、丸穴があり
 橋の欄干等に利用された形跡が有り、一度ならぬ移設があったと思う。)
(南面の「右 久安寺 亀山愛宕山」の愛宕山について、愛宕山或いは愛宕神社は、近辺にも多くあ
 り、位置の同定が難しく、五月山の上にも(此処からは東)神社がある。亀山と繋げて書かれてい
 る事と、左行の「多田御社」とのバランスも考え、亀岡の愛宕山としたい。)
(道標の頭部の形状が珍しく思えたので下に写真を載せておく、頂部全体を丸くせずに、四方向から
 各々盛上ってドーム頂上で出会う形式(四つの房状)となっている。)
(明治の地図に、当道標の有る辺りに「新宅」なる地名が見えるが、「南新宅」は不明。
 又、池田辺りでは、「元酒造家の北村」等の表現を目にするが、関連は不明である。)

写真dimg3101 写真dimg3153 写真dimg3151
【1.国道173号より 【2.道標を北に望む 【3.道標を西に望む
 道標を北東に望む  中央祠の左が当道標  後、R173と阪神高速
 青い看板の左祠の前】  右分岐の道が旧余野道】  左池田へ、右側が当道標】

写真cimg7305 写真dimg3117 写真dimg3720
【4.池田北部の道標】 【5.道標の頭部が珍しい】 【6.北面下部拡大】
文字ずれ時はブラウザの幅や「Ctrl」と「+」、「-」キーで倍率変更等して下さい。 ↑先頭へ