22.三田市成谷公会堂の道標

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三田市成谷212 県道37号の有馬富士公園入口交差点から南東600mの成谷公会堂の
北側広場内の東部に西を正面に建つ
角柱型(屈曲) 94x35x24p(幅35pは差渡し)
N34.91095 E135.239867


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西面
┌――――――――――――――――――┐
│(右 □□□□)同行七人□除け…  │
│奉納西国参拾三所供養塔  …    │
│左 妙見あた古道□□安□ 西…   │
│             成谷村  │
└――――――――――――――――――┘
(( )部は『さんだの道標』より)

南面
┌――――――――――――――――――┐
│干時安(政巳歳)三月吉日      │
└――――――――――――――――――┘
(( )部は『さんだの道標』より)

東面
┌――――――――――――――――――┐
│(なし)              │
└――――――――――――――――――┘

北面
┌――――――――――――――――――┐
│(なし)              │
└――――――――――――――――――┘


(安政四(丁巳)年三月1日なら、西暦1857年3月26日木曜日になる。)
(『さんだの道標』教育委員会2000年刊では21)
(同書では「示是安政巳歳」又は「示是安政四歳」としている。「示是」は「干時」と見え「干時安政□歳」
 のように思えるが、年の部分は「巳」とも「四」とも判別しがたい。
  次に南面の案内であるが、「右」の次が「三」に見えるのは確かであるがその次が「て」に見えその後
 が「原道」と読める。元の辻は後述するが、右の案内に相応しいのは「右志手原」で、「右 志て原道」
 とした、強引であろうか。「志」は変体仮名「し」であろう。
  左に関しては「ささやま道」としたいが、こちらは字数もままならない。
  尚、当地の今の住所は志手原であるが、明治の地図では「梅木」とあり「志手原」は区民センターのあ
 る辺りを指したものらしく、案内は妥当であろう。)
(当道標は広場の東端に立っおり移設されたことは間違いないであろう。では元位置を考えてみる。
  明治の地図で見ると、南東100mに四辻があり西の「三田市三輪1294の道標」から東に下ってくる
 と着く辻である
N34.910321 E135.240451
 辺りになる。残念ながらその西の道標には右の案内が無く、この辻から目指す先の手掛かりは得られない。
  この辻に置かれていたとして「左妙見、愛宕道」を東の香下、波豆とするか、又は北の志手原、木器方
 面とするかであるが、「妙見」に注目し最も近くにある「三田市成谷609の道標」の「妙見」が示す道
  に進むと解釈すれば、その辻を目指し南東へ進むべきとなり、「左…」が北東面(180度回転)して置か
 れていたとする。即ち、北の志手原方面から下って来た人に妙見を案内する道標としたい。
  北から来た人を案内するとするなら、明治の地図で上記四辻の北の丘の上(成谷集落の北)
 の三ツ辻(現2019年の地図にはない)
N34.911714 E135.241174
 辺りの三ツ辻も候補となるが、この地点ならば移転の必要は無く今でもそこに残っていたであろう。
 依って、第一の地点を元位置としたい。
  只、上記の位置に置かれていた場合、現西面の『さんだの道標』より引用した部分「右 □□□□」
 (私見では「右志て原道」)は、元々無かったのではないかと考える。なぜなら明治の地図で右は小径
 の道で書かれ、現虫尾のバス停の南(梅木)辺りで、志手原から三田へ出る現県道37号に戻ってしまい、
 「志手原」には向かわないからである。)
(下部には施主に関連する文言があり、その一部に「成谷村」がある事から当村の人の手になるものと思
 われる。)

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【1.道標を南東に望む 【2.道標を東に望む 【3.道標を北西に望む
 右、成谷公会堂  左(北)側が当道標  祠の右、当道標
 左端祠左が当道標】  右は庚申塔】  100m北に元設置か】

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【4.道標西面中央部 【5.道標西面下部 【6.道標南面拡大
 「左妙見あた古道…」  「七人」はよく見え  「干時安政□歳…」
 その下は読めない】  左端は「成谷村」】  としたいが】

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【7.三田北部の道標】
写真fimg7009 写真fimg7013
【8.三田西部の道標】 【9.三田東部の道標】
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