58.三田市母子天狗岩稲荷北の道標

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三田市母子 天狗岩稲荷神社鳥居前より北270mの三ツ辻北部に南東を正面に建つ
(母子新田の道標より北1.3kmでもある))
自然石 56x35x21p
N35.033475 E135.219381


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南東面
┌――――――――――――――――――┐
│ みきハさゝ山道          │
│ひたりハりうさうぢ         │
│         道        │
│       古市         │
└――――――――――――――――――┘
(( )部は『さんだの道標』より)

北東面
┌――――――――――――――――――┐
│(なし)              │
└――――――――――――――――――┘

北西面
┌――――――――――――――――――┐
│(なし)              │
└――――――――――――――――――┘

南西面
┌――――――――――――――――――┐
│(なし)              │
└――――――――――――――――――┘


(『さんだの道標』教育委員会2000年刊では58)
(同書に「摂津と丹波の山界に建つ。」とあるが、現在の市境は此処より北200mの峠にあり地理院地図では標高
 520m程度の鞍部になると思われる。道標地点は母子の集落から北に登り上記の峠を越え、篠山の小枕へ出る道
 の途中で、此処から西愛宕山へ向かう道が分岐する三ツ辻である。南からの道は当地で山に突当りT字状である
 が、右への道は山裾を廻り込みすぐに再び北へと進む。)
(碑面は文字が浅く、苔等も付き非常に見難くい。何とか読み下したが確証が持てないので解説を入れておく事に
 する。先ず「みきハ」の「み」の最後の「ノ」が良く見えないが漢字には見えないので「み」とし次の「き」と
 その次の小さな「ハ」と合わせ「みぎハ」で良しとした。「さ」はそこそこ見え、次に繋がって「し、つ」の様
 に見えるが同じ文字が続く印「ゝ」とし、良く見える「山道」を続け「さゝ山道」で「篠山道」であろう。
  左側は、一文字づつ写真に撮りかつ指で触りながら「ひたりハりうさうぢ」と読み取った。この地点から西に
 直線で750mの谷筋に「龍蔵寺」があり「りゅうぞうじ」を昔の表記で「りうさうぢ」としこれで良いとした。
  一番左端にある文字はくずし字で「古市」を大きく書き、龍蔵寺にも掛る様にか「道」を小さく右下に置いた
 ものとした。「市」は一見「る」と「す」を合わせた様に見えている。
 「古市」を丹波古市とするなら、此処から西南西6kmとなるがこの方向に向かう道は無く龍蔵寺に出た後、北西
 に山を下り、丹波篠山市真南条から今の国道372を辿るとすればつじつまが合う。如何であろうか。
  尤も、北、西、両方の道は、共に未踏査である事をお断わりしておく。)
(愛宕山、龍蔵寺は国立公文書館デジタルアーカイブの「天保丹波国絵図」に載るが、当道筋は描かれておらず、
 南東1km程の美野坂峠が丹波への主要道として描かれている。)
(南1.3kmに「母子新田の道標」がある。)

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【1.道標を北に望む 【2.道標を北西に望む 【3.道標を東に望む
 右(北)篠山か  左奥、龍蔵寺か  奥、山裾を廻り北へ
 左、龍蔵寺か】  左(南)母子へ】  右、稲荷社、母子へ】

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【4.道標を北に望む 【5.道標南面拡大 【6.道標南面拡大
 近畿自然遊歩道標識  背後の土手に埋め  ほぼ読み取れない
 は「左愛宕山1.0km」】  下は全て露出】  左の書き始めが高い】

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【7.道標南面左下 【8.道標南面中下 【9.道標南面右下
 右下小さく「道」  「さうぢ」  「…さゝ山道」
 左大きく「古市」】  と読める】  と読める】

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【10.三田北部の道標】n
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【11.三田西部の道標】 【12.三田東部の道標】
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