11.大阪市福島区海老江6の道標2

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大阪市福島区海老江6-4-2 海老江八坂神社境内南部外塀脇に北西を正面に建つ
(二基の内南側の大きい方、北側は「海老江6の道標1」
角柱 113x26x28㎝
N34.69871 E135.470756


写真himg3547

写真himg3239

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写真himg3544

南東面
┌─――――――――――――┐
│    左 尼ヶ崎    │
│梅田街道         │
│    右 梅田     │
└―――――――――――――┘

北東面
┌─――――――――――――┐
│直ク梅田街道 尼ヶ崎   │
│左 野田電車乘場     │
└―――――――――――――┘

北西面
┌─――――――――――――┐
│ 大阪府         │
└―――――――――――――┘

南西面
┌─――――――――――――┐
│直ク梅田街道 梅田    │
│右 野田電車乘場     │
└―――――――――――――┘


(『大阪の街道と道標』武藤善一郎、平成11年発行では、№608)
(同書に大正三年とあり、これを信じて検討してみよう。明治33年一等補助道路「大和田街道」、明治40年ころ
 仮定県道「梅田街道」とされたようで、経由地点として稗島村が書かれるが実際のルートは判らない。
 「大阪あそ歩」事務局発行のパンフレット『石畳路地の郷愁に誘われて大和田街道をゆく』の中に「起点は難波橋
 北詰で、海老江から西成大橋(明治41(1908)年竣工、現存せず、現淀川大橋の下流側)、姫島、大和田、出来島、
 佃、左門殿川を通り、終点は大物(尼崎市)にいたる旧国道です。」とあり絵図も載るが、肝心の大和田街道が、
 何処を通っていたか下記四辻で終わっている。自力で探してみよう、大正の地図が無いので昭和7年部修の地図で
 見ると、海老江集落の南部を廻り、現、海老江6丁目1-22の四辻(北に梅田街道碑がある)を西に直進し90m
 で2号線に出るか、6丁目の四辻を北西に折れ、八坂神社の前に突当り、南西に折れ今の2号線に出るかして北西
 に淀川大橋を渡っている道が見える。一方電車乗り場への道は、八坂神社の鳥居前から6丁目の四辻を過ぎ南東に
 一直線に550mで現阪神野田駅である。野田駅は明治38(1905)年阪神本線開業と共に営業。大正3(1914)年、
 阪神北大阪線開通とWikiにある。
  これ等を踏まえると候補地は二点で、一点目は現神社鳥居前の三ツ辻(南に役場が有ったようだ)
N34.698758 E135.471061
 辺りで、現在の向きのまま立っていたとする。この時、梅田街道の梅田へは北東に直進し南佳寺の門前を通過する
 道になり、他資料の梅田街道の推定経路と少し異なり、遠回りにもなり不都合。
  第二点は上記、海老江6丁目1-22の北側の四辻
N34.697871 E135.471941
 此処なら、現在の「梅田街道・大和田街道石標」が示す道路と、阪神野田駅に向かう道が直交し、行先に関する点
 で問題はない。気になるのは当時の役場前を通過しない道筋となり、大阪府が建てるに相応しい地点であったかで
 ある。明治以前の古道を使わず、今で言うバイパス的な地点にある辻となり、新しい時代に適応させたと解釈して、
 元位置から140m北西への移設とし、大阪府が裏に成る様辻の西部か北部に現方向のまま置かれていたとしたい。)
(「野田電車乘場」があるところから、建設は明治38(1905)年以降となる。)
(南東面「梅田街道」の下「左右」が逆に書かれている理由が分らないが何か不自然である。案内を第一としたとは
 思えず机上で原稿を作成したのではないか。)

写真himg3253 写真himg3566 写真himg3562
【1.道標を南に望む 【2.道標を北西に望む 【3.道標を南東に望む
 右側、当道標  右側、明治頃の道標  中央が当道標
 右後ろ外塀】  左側、当道標】  この面を裏とした】

写真himg3553 写真himg3557 写真himg3560
【4.道標南西面拡大 【5.道標南東面拡大 【6.道標北東面拡大
 「直ク梅田街道 梅田」  「梅田街道…」  「直ク梅田街道 尼ヶ崎」
 「右 野田電車乘場」】  と読める】  「左 野田電車乘場」】

写真himg3576 写真himg3234 写真himg3235
【7.道標を東に望む 【8.海老江郵便局の 【9.海老江6-1の四辻南西部
 「大阪府」を裏面とし  南にあった旧道  の現街道碑を東に望む
 「梅田街道」が下辺】  顕彰碑を南に望む】  元位置は画面外左辺りか】

写真himg2312
【10.大阪市福島区の道標】
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