野鉄デ10形



デ10形には3両が在籍しましたが、実は富山地鉄からは4両購入されておりました

雪の中を行く11号

珍しい雪景色の中を行く11号 野上中にて 1994.2.11


 「野鉄の歩み」でもふれましたが昭和48年(1973年)の危機の後、国よりの補助を受けて再建の際、それまでの在籍車10両では最大出庫の時予備車1両となるため、富山地方鉄道から笹津線廃止の際余剰となった射水線のデ5010形5031・5034・5035・5037の4両を購入し1両を部品確保車(5035)とし改造工事をしていた所、5034が工場で火災のため焼失し代替に5035を充当し12となった様です。



最後まで「アイランドホテルまる和」の広告看板をつけ走っていた11号

廃止前は乗客減少のためラッシュ時以外単行の運行が多く小型車が活躍しました

でも看板を着けた車両は写真ファンからは嫌われたようでした。

北山駅付近の酒蔵の横を通過する11号
北山駅西方の酒蔵の横を通過する11号

12号 「丸正百貨店」(和歌山市にあった百貨店)の看板を付けて走る12号

12号は廃止前にはすでに休車状態で車庫の片隅で眠っていました。

下佐々−登山口間を走る12号

はやしの看板を付けた13号 13号も最後まで頑張っていました。

以前は地元桜の名所紀三井寺にある「はやし」の看板を付けていましたが晩年には撤去されていました。

そのお陰かデ10型の中では人気がありました。

下佐々−登山口間を走る13号

重根−紀伊阪井間の変電所横を行く12号

重根−紀伊阪井間の変電所付近を行く12


北山駅に到着した11

北山駅に到着した11


 野鉄の車両に戻る  モハ20形 23に進む