インター(IWC)
センターセコンド/SS
1960年
21石フルローター自動巻
Cal.853
インターナショナル・ウォッチ・カンパニー(IWC)のシンプルな自動巻モデルです。

残念ながらIWCにバンパーはなくて(笑)、自動巻はフルローターしかありません。IWC最初の自動巻キャリバー81は、すぐに85となり、それからこの系統は852、853、854と改良されました(デイト付きはそれぞれ、8521、8531、8541)。

ローターのカムで2本のレバーを動かして効率よくゼンマイを巻き上げますが、基本の仕組みはほとんど変わっていないようです。原理的にはセイコーのマジックレバーと似ています。

画像から分かるように、緩急微調整装置はスワンネックもどきです(854は偏心ビス)。スワンネックと微妙に構造が違いますが、特許逃れだったのかもしれませんね(謎)。

ダイヤルはいかにもIWCという感じで、飽きのこないスッキリしたデザインといえるでしょう。オリジナルと信じたいところですが、リダンだとしても不自然さは全くないので、気に入ってます。

筆記体のロゴと'SCHAFFHAUSEN'の小さな表記がウレシイ一本です。