JN1WTQはFT−1000の夢を見るか
または、これだからいつまでたっても貯金が増えないんだよっ!
付録:FT−1000発注


CQ誌の2000年1月号に、「私が選んだHFデスクトップ機」という特集がある。IC−756PRO、DX−77J、TS−570G、JST−245そしてFT−1000のレポートが載っている。前の号の予告では、アイコムはIC−706mk2Gが取り上げられる予定と書いてあったのだが、急きょIC−756PROに替えられたようだ。アマチュア無線機なのにPROと命名するのはいかがなものかと思うのだが、型名はさておき、カラーLCDディスプレイとよりいっそう進んだDSP機能で、なかなか良さそうである。スペクトラムスコープは慣れると手放せなくなるそうだ。

しかし私が756PRO以上に興味を持ったのは八重洲のFT−1000である。このRXは発売されてからもう10年も経つ枯れた機種である。当初はFT−1021という名称で、10W・50W・100W機もあった。発売当時はFT−1021Xという型名だったこの200W機は、2アマ100Wの時代なので、1アマでなければ使用できないRXであった。多信号特性がよくローバンドに強いと評判である。もちろんハイバンドでもすばらしい性能なのだろう。性能ばかりではなくデザインも実にすばらしい。威風堂々としている。なんと言ってもFT−1000は1000MPとともに八重洲無線のフラッグシップRXである。憧れである。「いつかはFT−1000」と考えていた。そのいつかはいつになるのだろうか。

さてアマチュア無線において私のもうひとつの憧れは、ローバンドである。これまたCQ誌の20年前の特集に、「ローバンド最前線」というのがあって、その部分を切り抜いて保存してあるくらいである。深夜、暗い部屋で白熱電球1個だけつけ、ノイズのなかのCWに耳を傾け電鍵をたたく。そんなハムライフをかっこいいと思っていた。その割にはCWの訓練を怠っているのはどういう了見なのか自分でもよく分からない。

アンテナが手軽なため6mで開局し、コンテストも盛んなバンドということもあり、そのまま6mマンを自称しているJN1WTQであるが、最近CWの訓練のため、10MHzで毎週末最低1局とQSOというささやかなノルマを自分に課している。昼間の国内QSOであっても、結構浮き沈みのあるコンディションで、特定の局のコールサインや移動先をコピーするのに5分以上かけることもある。もちろん相手の打鍵が速くてコピーするのが大変、ということもあるが。そんな具合にCWの受信が結構面白い事が最近わかってきた。

CQ誌のFT−1000の記事と、マイブームの10MHzでのCW。この二つが結びついてFT−1000を購入したくなってきた。定価で500K\もするRXだが郵貯が満期になるし・・・・。思い切って買っちゃおうか。

問題はむやみにでかい筐体なので、どうやって机に置くか、ということだ。

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8日にFT−1000を秋葉原の某店にて発注した。FT−1000はメーカーにも常時在庫があるわけではなく、次の出荷は4月末だとのこと。数台づつ断続的に製造しているのだろうか。

置き場所にかなり苦労しそうなのだが、もうひとつ問題なのは電気を大食いすることなのだ。200W機だから当然であるが、1050VAも使う。電子レンジ並である。夏場は電力管制に注意しないとブレーカーがすぐ落ちそうである。

もっとも夏のローバンドはオフシーズンだから、いいか。って、もうローバンダー気取りかい!



(2000年4月2日UP、4月9日追加)


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