人外魔境秋葉原探検記


さて、約3年半ほど使用したノートパソコンが壊れ修理費税抜88K¥にびっくりしてしまったので修理を断ってしまったがやっぱりLog用のパソコンは必要なので新品でも中古でもいいから何か見繕って購入することを考えノートパソコンだと中古でもOS付だと55K¥はするがデスクトップだと新品でOS付で同じくらいの価格で買えたりするのでどうせ移動用にWin3.1の古いノートパソコンがあるからデスクトップを買っちゃうことにした。

人外魔境秋葉原には通勤の途中で通過するのでしょっちゅう立ち寄れるという恵まれているのかどうなのかちょっと判断しにくい環境にあるのだが、一応秋葉原はひととおりうろうろしたことはある。しかしあまり行ったことがないのが日通ビルから蔵前橋通り方向のエリア、そう「怪しい」パソコンショップ、パーツ屋さんがいっぱいあるエリアである。

なにしろパソコンというと、ソフトもハードもLAOXと石丸電気とソフマップしか利用したことがない。だからパソコンパーツ屋さんというところには、あまり入ったことがないのである。しかし安いショップブランドのパソコンを買うにはそういうところに行かなければならない。石丸電気やLAOXにはメーカー品ばかりだし。

夕暮れ時に日通ビル裏手方面に出向き、取りあえず適当なショップに勇気を奮って入ってみる。うわっ、マザーボードが並んでます。ケースが並んでます。怪しいです。客層も怪しいです。こういうショップでショップブランドのパソコンすなわち完成品を買うのって、なんか寿司屋のカウンターで散らし寿司を注文するような気がするのだが‥‥。ちょっと気が引ける。

ところでベアボーンって、なに? 店員に聞いてみようかと思ったが、いやまてたぶんこれはFAQだ、「そんなことも知らないで当店においでになっているのですか」なんて言われたらどうしよう。危険だ。「CeleronとDuronとAthlonの違いはなんですか? ホカロンはロッテ、ペーロンは長崎、エンロンは破綻したことは知っているのですが」なんて言ったらぶっ飛ばされること請け合いだ。危険だ。

また別のショップを探すことにする。ちょっと大きめの、量販店のような店構えのショップに入ってみた。そこでショップブランドのパソコンをしげしげと眺めていたら、店員のお兄さんが「パンフレットありますからどうぞ」とパンフをくれた。おおっ、なんか感じがいいぞ。ここで買おうかな。取りあえず保留してまた他を探すことにする‥‥。「ソフマップオリジナルPC牛丼パソコン並盛39800円」なんだソフマップにもショップブランドあるじゃん! ソフマップなら入れるぞ。堂々と入れる。ごめんね親切なお兄さん。立て看板につられソフマップに急ぐ。

スペックはもうどうでもいいので一番安い「並盛」というやつを買うことにした。39800円である。それにOSを一緒に買うと、WinMeやWinXP ホームエディションが13800円になる。合わせて税込約56K¥。新品でこれは安い。OSは、今使っているVALUESTAR−NXがWinMeなので、そちらにあわせることにしてMeを買うことにした。

ところで、パソコンを買うのはなかなか一筋縄ではいかないのである。Meはいったいなんて発音するのが正しいのか? 「えむいー」なのか「みー」なのか。店員さんになんて言えばいいのかはたと考えた。「OSはみーにしてください」「みーにしますか」「みーにします」「みーですね」「みーですよ」ちょっと大人の会話としてはどうかと思う。

「OSはえむいーにしてください」「えむいーですね」おっ、ソフマップの店員さんはえむいーと復唱したぞ。えむいーが正しいのかそうなのか。「すみませんえむいーは品切れです」ほらきた。なかなか一筋縄ではいかないのがパソコンの購入である。これはきっとゲイツ君の陰謀だ。そうに違いない。ヘイ、ビル! そりゃないぜ。君と僕とはMS-DOSVar2.11時代からの仲じゃないか。長い付き合いなんだぜ。しょうがないのでXPを購入した。

届いたパソコンにXPをインストールし、うわさのオンライン認証も済ませ、デスクトップの環境設定とhamlog、zlogのインストールをした。ちょっとDOS窓が95系に比べ安定していない様子。今後hamlogはWin版に切り替えようかな。

そんなこんなで予定外のパソコン購入により、ハムフェア一週間前にすっかり資金が枯渇してしまった。なんかここ数年、ハムフェア前に必ずパソコン関係の出費があるのはどういうめぐり合わせなのだろうか。困ったものだ。

ただ今回はなかなか足を踏み入れることができなかった怪しいショップを結構見て回って、「耐性」を身につけることができたのは収穫だった、かもしれない。次は自作に挑戦、かな。もう秋葉原のどんな店にも入れる。ベアボーン覚えたし。もちろん一般人が足を踏み入れることが不可能な「ハムショップ」にも、もともと入れるし。あとはドクターペッパーやおでん缶を買う勇気があれば、じゃんがららーめんの行列に並ぶ根気があれば、秋葉原は極めたも同然である。

秋葉原には、他にも怪しい店がたくさんある。最近多いのがアニメ関係の店。いや入ったことはないのだが、「マイキャラもってます」「フォトショップ使えます」「Webで自分の描いたイラスト公開してます」「ツインテールっていいよね」

何とかなりそうな自分が怖い。




(2002年8月18日UP)


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