頼みもしないのにアシストされて


新しいリグ八重洲FT−100を買って、ちょとうきうき気分のJN1WTQです。なぜ「ちょっと」なのかは、ちょっと八重洲らしくない気に入らない部分があるためで・・・・DSPだのFT−1000MPに匹敵する機能だのいう割にヘッドホンジャックが無いっていうのはどういう了見なのでしょうか? コンテストやDXにはヘッドホンは必須だというのに。

いままでパケットを除きHFから50MHzまでしかQRVしていなかったのですが、全市全郡コンテストなどでマルチバンド参加するときや、UHFのみのコンテストに参加するためにIC-706MK2Gと比較のうえ購入しました。決め手はDSP標準装備と300CHのメモリなのですが、ヘッドホンジャックがないのにはがっかりです。仕方がないので背面のスピーカージャックにヘッドホンをつなぐしかありません(取説では禁止されている)。

マンションの塗装工事が終わるまで外部アンテナがない状態なので、とりあえず室内でホイップアンテナを接続してワッチしています。これではご近所しか聞こえませんが、430SSBでうわさに聞いていた、いわゆる「マイクコントロール」によるQSOを初めて聞きました。甲局と3エリアの乙局そしてMCがラストレターをめぐって何やらやっていました。

甲:「エム、マイク、メキシコ、マイク、マイク、メキシコ・・・・」
M:「○○さん1エリアの局スタンバイしたよ」
乙:「・・・・・・・」
M:「いやーチャーリーじゃないよ。もう一度送って」
甲:「マイク、マイク、マイク、メキシコ、マイク・・・・」
M:「○○さんどうぞー」
乙:「・・・・・・・」
M:「エコーじゃないよ。もう一度送ってみて」
甲:「マイク、メキシコ、メキシコ、マイク、マイク・・・・」
M:「○○さんスタンバイしたよ」
乙:「・・・・・・・」
M:「惜しい! Nじゃない。もう一度」

おいおい惜しいって何だよ惜しいって。それにこれじゃ最低1回最高26回で「当たって」しまうではないか。

V/UHFのクラブ局等のチャンネル独占についてはいろいろ問題ありといわれつづけていますが、こちらはマナーの問題であるのに対し、このアシストQSOの方は詐欺というか虚偽の通信にあたり問題大ありのような気がします。しかしなぜかアマチュア無線界にこれを是正しようという動きってあまりありませんね。こんなQSOでJCC何百達成なんて言っているのですか?

1997年(平成9年)10月25・26両日、14MHzでWWDXコンテストに参加しました。26日の16時過ぎにVKの局を呼んだのですが、どうしてもラストレターのQを取ってくれません。

WTQ:「Quebec Queen Quebec Over」
VK2:「Please again」
WTQ:「Quebec Quebec Queen OK?」
VK2:「Oh・・・Please again」
WTQ:「Q Quebec Quebec Quebec QSL?」
VK2:「Yankee?」
WTQ:「Negative Queen Quebec Over」
VK2:「Try Again」
謎の局「Quebec」
VK2:「OK Quebec QSL QRZ? VK2・・・ Contest」

コール一発、一言で片づけてしまわれました。どこのどなたか存じませんが、発音と信号強度からして間違いなく日本の局です。順番待ちをしていてじれったくなってきたのかそれともDXやるにはこれくらいの電波出さなきゃだめだと言外に示されたのか不明ですが・・・・。
余計なお世話です。

ベアフットと釣り竿アンテナの悲哀を思いっきり味わってしまいましたが、それよりも頼みもしないのに、不正なQSOを成立させられてしまったことに腹が立ってしようがありませんでした。もちろん私はこんなこと人に頼むなんてことしたくありません。

楽しいですか? 他局にアシストされたQSOなんて。



(1999年4月11日UP)


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