シャクナゲのつぼみを右手に頑張れば、尾根から30分ほどで氷室に着く。
登山口からは都合約2時間半。



尾根を少し下ったところに氷室がある。左手で雪の積もる屋根の下が氷室。


ひとまず雪に腰を下ろして休憩。

さて、いよいよ氷の運搬が始まる。


新雪をかき分けて氷の切り出しへと向かう。

氷室に収める氷は、尾根を隔てておよそ30分の手箱谷源流部で切り出す。
途中には「氷室番所跡」があり、ここを真っ直ぐ行けば、美しい笹原を抜けて手箱山山頂まで約1時間である。
目的の氷はここで下手に分岐して手箱谷へ降りてから切り出すのである。



雪に覆われた氷室番所跡。


深い雪の中から氷を掘り出す。

「氷切り出し隊」が谷の氷を探る。
切り出された氷をボクたちは思い思いの方法で氷室まで運び入れる。
用意された「どんごろす」や「土嚢袋」で担いで行く人(ボクはこのタイプ)、自前の「背負子(しょいこ=おいこ)」で行く人、ザックに詰めて行く人、中には胸に抱いてゆく人も、、。登りで息を切らし、下りでは急斜面に悲鳴を上げながら次々と氷は氷室に運び込まれる。2001年だけに2001Kgの氷で氷室を満杯にしようと頑張る。


切り出された氷を背負子で担う人。ごつごつした氷は背負子が良いようだ。

氷室まで運ばれた氷はその都度計量される。
ボクは1回目18Kg、2回目は20Kgだった(^^;)


運び込まれた氷をバネばかりで計量中。さて、何キロ?

ほとんどの人が往復1時間の道のりを2往復して氷を運び終え、昼食タイムに入る。