標高1300mを越えた辺りの岩場で後方を振り返ると、木頭村の集落が遥か眼下に見えてきた。
岩場にはヤマユリが一輪咲いていた
更にひたすら登り、スズタケの坂を登りきると標高1500mを越える辺りで避難小屋の有る場所に出た。
スズタケの坂道を必死で登る。後方に白く見えるのは徳島県木頭村の集落。
坂を登りきると徳島の山並みが目の高さ。手前の黄色い野草はキンミズヒキ。
鉄骨で組まれた避難小屋の中は荒れ放題で、床は抜け落ちひどく汚く暗い。最近使われた形跡はないが、山頂から下りで20分ほどのところに位置しているので、悪天候など不測の事態には心強いことだろう。
石立山避難小屋の前にて。
避難小屋をあとにして少し進むと分岐になる。ここは高知県と徳島県との県境で、このまま道標通りに県境尾根を登り切れば山頂だが、モミの木陰で小休止をとることにした。この分岐まで先の尾根の道標から約1時間、登山口からは2時間半ほどを要した。
なお、この分岐から左に下れば物部村別府に下りられるようだが、難路で所要時間は下りでも5時間あまりを要するらしい。
県境尾根の分岐で小休止。夏の石立山は息もあがる。