捨身嶽からの展望をたっぷりと楽しんだ後、先の分岐まで引き返す。
キヌタソウなど夏の花で覆われた登山道。
色とりどり夏の花が咲くお花畑を下っていくと、四国固有種であるイシダテクサタチバナに出会う。剣山系の石灰岩地に生える貴重な植物はすでに花期を終え、細長く針のようで牛の角に似た袋果を結んでいた。
イシダテクサタチバナの群生。
お花畑が終わると、登山道はツツジの林を過ぎ、ひと抱えもふた抱えもありそうなモミやブナなどの林を下っていく。
あちらこちらに浸食された石灰岩が不思議な雰囲気をかもし出し、ここより下方ではビャクシンとの配置が興味深い。
浸食された石灰岩が作り出す造形は自然の芸術品である。
分岐から1時間ほど下ると岩場の好展望地へ出た。北西には白髪山の頂が優雅に見えている。
こんな石灰岩の尾根が登山道である。この岩場からは展望が良く、北西の方角には白髪山が目立つ。