精油を使用する際の注意事項


精油(エッセンシャルオイル)の純度について
  様々なメーカーから販売されていますが、必ず「100%純粋天然」のものを使用して
  下さい。 「フレグランスオイル」「ポプリオイル」などは、精油とは違い、香りを楽しむ
  ためだけのものです。


精油の原液は、直接肌につけない、飲用しない
  精油は植物の芳香成分を濃縮したものです。直接肌につけると炎症をおこす可能性
  があります。(ラベンダー、ティーツリーは例外として使える場合もあります。)
  もし肌についた場合は、せっけんでよく洗い流して下さい。
  精油の飲用は絶対にしないでください。飲んだ場合は生命にかかわることもあります。
  (特にお子様の誤飲にはご注意下さい
  もし誤飲してしまったら、多量の水を飲み、体内から精油を排出させてください。
  それでも体調がすぐれない時は、腎臓や肝臓への障害も考えられるので
  医師の診察を受けてください。



保管場所と使用期限について
  精油は揮発しやすく引火性のものなので、ふたをしっかり閉め、火気から離して保管
  して下さい。日光や暑さに弱いので、冷暗所(適温は10〜15℃)に保管して下さい。
  お子様やペットのいるご家庭では特に保管場所にご注意下さい。
  使用期限は柑橘系のものは約半年、その他のものは約1年です。


アレルギーテストについて
  精油は天然のものですが、全ての人に対して安全というわけではありません。
  初めて使用する精油については、アレルギーテストを行うことをお勧めします。

 <アレルギーテストの方法>
  @陶器かガラスの器に1ccの水かベースオイルを入れ精油を2滴落としよく混ぜる。
   (これは10%濃度で通常アロマセラピーで用いる濃度の5〜10倍の濃さです。)
  A腕の内側に@の液を1滴分ぬり、1時間放置する。
  Bヒフが赤くるなどの炎症をおこしたらその精油は使わないほうがよい。
    特に変化がなければ使用OK。
 *使い始めは大丈夫でも、途中でおかしいと感じたらすぐに使用を中止して下さい。


お子様、お年寄りへの使用について 
  マッサージに精油を使用する際に一般的に言われている濃度(1〜2%)は
  大人を基準としたものです。
  体の小さい子供やお年寄りには、刺激が強すぎないよう濃度を落して下さい。

  1歳未満の赤ちゃん
     マッサージや入浴に精油は使用しないでください。
     ベースオイルだけのマッサージでも充分に効果的です。
     精油を使いたい場合はラベンダーかカモミールでの芳香浴程度に
     とどめておくのが良いと思います。
  1歳〜7歳の幼児
     マッサージは0.5%濃度(ベースオイル10ccに精油1滴)以下にして下さい。
     ※本や協会により判断の分かれるところで、このくらいの年齢までは
        マッサージに精油は使用しないよう書かれているものもあります。
        お子様の体の大きさなどをふまえた上で、充分に判断してください。

     使用する精油はラベンダー、カモミール、ティーツリーなど
     極力刺激の少ないものにしてください。
     入浴に使う場合も同様ですが、精油の入ったお湯が口に入らないよう
     充分に注意してください。
  14歳未満の子供
     マッサージは1%濃度(ベースオイル10ccに精油2滴)以下にして下さい。
  60才以上の方
     マッサージは1%濃度(ベースオイル10ccに精油2滴)以下にして下さい。


精油は薬ではありません
  精油には心や体を健康に保つ働きがありますが、薬ではありません。
  あいまいな自己判断で急性疾病に用いることは、大変危険です。
  医師の判断が必要と思われる時は、早急に病院に行き診察をうけてください。


精油の禁忌について
  体の調子や状態によっては「使用することができない精油」や
  「使用する際に注意が必要な精油」があり、これを「精油の禁忌」と言います。
  (「禁忌」=すべきでないこと、避けなければならないこと)
  精油についてはまだ詳しくわかっていないこともありますが、現在一般的に言われて
  いる「精油の禁忌」に該当する場合は、その使用を避けた方がよいと思われます。
  以下に私の知る限りのものを記載しておきます。精油を使う際の参考にして下さい。

妊娠初期から中期に使用してはいけない精油
 カモミール、ラベンダー、イランイラン+妊娠期間中使用してはいけない精油
 *上記3つの精油は、妊娠後期も芳香浴程度にとどめておくことをお勧めします

妊娠期間中使用してはいけない精油
 アニス、アンジェリカ、オリガナム、ガルバナム、カンファー、キャラウェイ、クラリセージ、
 クローブ、コーンミント、サイプレス、サントリナ、シダーウッド、シナモン、ジャスミン、
 ジュニパー、スパイクラベンダー、スペアミント、ゼラニウム、セージ、タイム、タラゴン、
 ディル、ナツメグ、バジル、パセリ、ヒソップ、フェンネル、フランキンセンス、ベチパー、
 ペニーロイヤル、ペパーミント、マージョラム、ミルラ、ローズ、ローズマリー、ローレル、
 ロベジ、レモングラス、メリッサ、ヤロウ

授乳期間中使用してはいけない精油
 ガーリック、セージ、ペパーミント、マージョラム

乳幼児に対して使用してはいけない精油
 アニス、ガルバナム、クローブ、キャラウェイ、コーンミント、サントリナ、シダーウッド、
 ジャスミン、スペアミント、セージ、タイム、タラゴン、ディル、ナツメグ、バジル、ヒソップ、
 フェンネル、フランキンセンス、ベチバー、ペパーミント、ヤロウ、ユーカリ(グロブルス)、
 レモングラス、ロベジ、ローズマリー

生理の重い人(月経過多など)は使用しないほうがよい精油

 クラリセージ、ジュニパー、セージ、バジル、フェンネル、ペパーミント、マージョラム、
 ミルラ、ローズ、ローズマリー

日光に当たる前に使用してはいけない精油
 (光感作用により、使用部分がしみになる可能性があります)
 オレンジビター、グレープフルーツ、ベルガモット、レモン、など柑橘系全般
 (オレンジスウィート、マンダリン、タンジェリンには交感作用がないそうです)、
 キャロットシード、セージ、タイム、プチグレン、フェンネル、ヤロウ、レモンバーベナ

敏感肌の人は使用しないほうがよい精油
 イランイラン、エレミ、オリガナム、カルダモン、キャラウェイ、クローブ、サントリナ、
 シダーウッド、シナモン、ジンジャー、スペアミント、ゼラニウム、タイム、ティートリー、
 テレビン、ナツメグ、パイン、バジル、パセリ、バーチ、フェンネル、ブラックペッパー、
 ベルガモット、ペパーミント、メリッサ、ヤロウ、ローレル、レモン、レモングラス、
 レモンバーベナ、ローズマリー

皮膚炎症状の場合に使用してはいけない精油
 アニス、イランイラン、ジャスミン、ジンジャー、シトロネラ、ゼラニウム、パイン、
 ベンゾイン、ローレル

長時間使用しないほうがよい精油
 イランイラン、マージョラム、ヤロウ

長期にわたり使用しないほうがよい精油
 アニス、オレンジ、クローブ、サントリナ、ジュニパー、タイム、ナツメグ、ブラックペパー、
 マートル、ヤロウ、ユーカリ、レモン

大量に用いるとよくない精油
 アンジェリカ、イランイラン、オレンジ、カンファー、クラリセージ、コリアンダー、シナモン、
 ジュニパー、スパイクラベンダー、セージ、タジェティーズ、バジル、パセリ、パチュリー、
 バニラ、フェンネル、ピメント(オールスパイス)、ブラックペッパー、ペパーミント、ヤロウ、
 ベルガモット、マージョラム、ユーカリ、レモン、レモングラス


集中したいときに使用しないほうがよい精油
 イランイラン、クラリセージ、ジャスミン、ネロリ、ベンゾイン、マージョラム

鬱状態のときに使用しないほうがよい精油
 サンダルウッド

お酒を飲んだときに使用してはいけない精油
 
クラリセージ

高血圧の人が使用してはいけない精油
 セージ、タイム、ヒソップ、ユーカリ、ローズマリー

低血圧の人が使用しないほうがよい精油
 マージョラム、メリッサ、ラベンダー

喘息の人が使用してはいけない精油
 カンファー

てんかんの人が使用してはいけない精油
 カンファー、シダーウッド、セージ、フェンネル、ヒソップ、ユーカリ、ローズマリー

腎臓に障害があるときに使用してはいけない精油
 ジュニパー

肝臓に障害があるときに使用してはいけない精油
 キャラウェイ、タイム、マウンテンセイボリー

化学療法中に使用してはいけない精油
 シダーウッド、シナモン、ジュニパー、ネロリ、フェンネル、ブラックペッパー、ユーカリ、
 ラベンダー、レモン

ホメオパシー(同種療法)中に使用してはいけない精油
 ペパーミント、ユーカリ、ローズマリー





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