Letter from George

*Boy_Pride*に載っていたボーイ・ジョージのお手紙を訳してみました。なかなか興味深い内容です。
Ellie, Thank you very much!

*Boy Pride*(ここからレターへのリンクをたどると原文が見れます)

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わかってるよ、遅くなってしまったね。でも、カルチャークラブのニューアルバムなどなどのお知らせがあるんだ。アルバムは"Don't Mind If I Do"になる予定。新曲を13曲入れる予定なんだけど、どれを残して、どれを切るかを僕達の間で決めることができるんだ。決まっているのは次のとおり。
I Just Wanna Be Loved
Sign Language
Cold Shoulder
Weep 4 The Child
Less Than Perfect
Jump Thru A Hoop
See Thru
Maybe I'm A Fool
Starman

今のところ何曲かがリミックスされてるところで、つぎに曲順を決めていくんだ。ロイのおかげでアルバム作成が行われたんだ。冗談みたいだよ!神様、仏様、ロイ・ヘイ様だね。彼はちょっとゆっくりだけど、いい仕事をしてくれたよ。レコーディング開始当初、ぼくたちはどうやって仕事を進めるかについて、何回か議論(言い合い)をしたんだ。ぼくは全然違う方法で仕事をしているから、カルチャークラブで一緒だったときに戻るのはかなり難しかったよ。妥協しないといけないからね。
ぼくたちはスタジオでたくさん曲を書いた。それは大変な過程なんだ。でも、アルバムを一旦作ることにしたら、ぼくたちはあらゆる曲は正確で、完璧なもの、もしくは自分達ができうるかぎり完璧なものにしようって決めてるんだ。ぼくはそう考えてる。

これまでのように、アルバムは折衷で、ごちゃごちゃしてて、あるスタイルや雰囲気から別のものにジャンプしているんだ。ある時点で、ぼくたちは2つのスタジオで同時に作業を進めていたんだ。一方のスタジオでは"Less Than Perfect"の作業を進めていたんだ。この曲はすごく70年代していて、ほとんどクイーンみたいなんだ!もう一方のスタジオでは、"See Thru"の作業をしていたんだ。マイキーがアルバムに取り入れたR&B風の曲なんだよ。この対比はわけがわからないし、おもしろい。どんな曲順にしたらうまくいくだろうね。ある意味で音楽的に混乱しているのが、このバンドをほんとに面白くしているんだ。ぼくたちは決まった型を持っていなかった。いつもちょっとしたものを何でも文化のなべに放り込んでたんだ。ぼくの声はそれを全てまとめてしまうものだったんだ。今でもそうだと思ってる。ぼくの声の状態については対立意見があるけどね。先月ぼくは 'The Unrecoupable One Man Bandit'っていうソロを出したんだ。ある批評では僕の声が「全然よく聞こえない」ってけちをつけてたし、別のところでは「荒れた生活のためにばらばら」って言われた。約束する。声はいいよ。特に3年くらい日に40本吸ってたたばこを止めたからね。いろいろ白状してるけど、止めるのは苦痛なんだ。でも、タバコを吸うのは止めにしたんだ。

ニューアルバムからの最初のシングル'Your Kisses Are Charity'はイギリスチャートの25位にランクインしたんだ。正直言って、ちょっと残念だったね。特に、前回のシングルがトップ5に入ったからね。今回はシングルの宣伝でメジャーなテレビ番組に出たり、ラジオで流してもらってなかったんだ。地方での順位が低いんだよ。少なくとも、レコード会社が僕達に言ってることはそうなんだ。ヒットするレコードを作ることは大変だってわかったよ。でも、もしその方程式がわかってたら、そこにあるどんな楽しみもなくなってしまうだろうね。ただただベストを尽くして、あとは神様に任せるしかないね。

ぼくは'Your Kisses Are Charity'がUSの輸入版チャートでトップ5に入ったのを知ってるんだ。これはすごいニュースだよ。アメリカでは2000年が明けるまでニューアルバムからリリースされる予定はないんだ。だから、輸入版の売上げがずいぶんあるんだろうって考えてる。

ちょうど今、ぼくたちは次のシングルをかたずけるのにかかってるんだ。ぼくはプロデューサーのポール・オダフィーと、'Cold Shoulder' の作業をしてるところ。順調に行ってるよ。あと、ぼくたちは12月にバナナ・ラマ、ヘブン17、ベリンダ・カーライルと一緒にイギリスツアーをする予定。

いつものように愛を込めて
ボーイ・ジョージxxx