2002年9月 トップに戻る

●マリナーズもドジャーズもプレイオフ進出ならず。今シーズンは1年を通して素晴らしいピッチングを続けた野茂には、なんとしてでもワールド・シリーズで投げてほしいなあ。今年のWSはどうせなら去年と同じ組み合わせっていうのはどうだ? ぼく的には盛り上がるんだけど。ジャイアンツ以外は選手よく知らないし(^^;)。(30日)

●年に4〜5回買い物している通販のCDショップ、タムボリンの新しいカタログをやっとチェックできた。クリスティ・ムーア、ウッズ・バンド、ケイト・パーセル、パドリギーン・ニ・ウーラホーン、リズ・キャロル、リズ&イヴォンヌ・ケイン、アラン&ジョン・ケリー(野崎さん、国内盤出すんだっけ?)と、アイルランド方面の新譜が聴きたいものばかりで、あっという間に10数枚がリストアップされてしまったというのに、ウェールズ(ジュリー・マーフィのデュオ作)やブルターニュ(アラン・スティーヴェルのハープ・アルバム)やスウェーデン(ニッケルハルパのソロ演奏盤とか)もえらい豊作模様。あれこれ削ったり足してみたりした末に、何枚かは品切れであることを期待(?)しつつ注文メール。フランク・ロンドンのクレズマー・バンドやボブ・ブロッツマンやディック・ゴーハンのベストとかは見送ってしまった。●2ヶ月半ぶりに髪を切った。開店してまもない近所の店を試してみたら、耳の中まで掃除してくれて(いきなりだったのでびっくり!)3000円は価格破壊気味。(29日)

くららさんから借りて気に入っていたスウェーデンのバンド、ヴェーセンのCDを久しぶりに聴き、やっぱりものすごく良かったので、アマゾンco.jpで検索したら5枚も出てきたもんで(Northsideから出ているアメリカ盤だけど)、嬉しくなって、でも抑えて2枚のみ注文。送料無料だと異常に買いやすいな。試聴トラックも30秒ずつとはいえ、大いに役立つ。●昨日お会いした「オリコン」誌の編集者の人、携帯電話を持たずに仕事をこなしているという。大尊敬。(28日)

●池袋ジュンク(淳久)堂でインパクト出版会主宰の「音の力 ストリートをとりもどせ」発刊記念トーク・セッション「ちんどん的歩行論」に。じっくり2時間、話を聞き続けるあいだ、雑多な思いやアイデアが湧いては消え……。チンドン屋の定番「四丁目」で締めたあと、出演した東琢磨、大熊ワタル、高田洋介(東京チンドン倶楽部)のほか、スタッフや編集者、学者などなど16人でメシ。全国チンドン博覧会の記録CDを分けていただけることになった。この企画に合わせて11月中旬まで続くブック・フェアは魅力的です(「アイリッシュ・ミュージック・ディスク・ガイド」も入れてもらっていた)。次回は10月25日、酒井隆史×平井玄「ストリートをとりもどせ」。問合せ・予約は03-5956-6111へ。(27日)

●ブックデザイナー鈴木一誌さんの著書「画面の誕生」(みすず書房)を購入。3200円、うーんとうなりかけたが、出版社の人間にとってこの定価はぜんぜん高くない。候孝賢、神代辰巳、ゴダール、北野武、土本典昭らの映画(映像)を論じたもので、目次には『攻殻機動隊』なんていうタイトルも。本文は理想社明朝体とのこと。じっくり腰を落ち着けて読みたいんだけど…。●今日は「Number」と「SPORTS Yeah!」の発売日なので、電車の中で読むものが多くて忙しい。玉木正之さんが「スポーツ・ジャーナリスト養成塾」を開くそうだ。(26日)

●緑茶がおいしい季節になりました。試しに買ってみた「完全無農薬栽培! 日本でいちばん標高の高い茶畑でとれました! 野牧源吾さんの【下栗のお茶】」。自家用の一番茶を100個だけ販売しているとかで、葉も茎も粉もいっしょのためか、とっても甘くて2煎目でも味があまり落ちない。50g900円とかなりのお値段なので大事に大事に飲んでるけど、ギネス1杯分と思えば安いもんだ(^^)。このセレクティーというお店、紅茶もおすすめです。●新企画も2本通ったし、いろいろ満足の1日。それにしても企画と原稿が各種山積みで(洋書も)、どれも楽しいのに頭がうまく回らない。●チャンピオンズ・リーグのニュー・カッスルvsフェイエノールトの初戦は録画で堪能。(25日)
●ま〜だ体調がいまいちな中、30年も前からの友人を同僚と引き合わせる。なんでもニフティのフォーラムで10年以上も前に知りあっていたのだが、じっさいに会ったのは初めてという二人。ワープロ通信の時代、インターネットという概念がほとんど知られていなかったころからの体験談は、PCを使い始めて7年程度の僕には歴史上の話のよう。●イラストレーター/デザイナーの宇野亜喜良さんに初めてお目にかかる。じつに素敵な方で、気持ちも軽やかに帰社。仕事の楽しみが増えました。(24日)

●植野和子さんが著書「カタルーニャ、バスク、コルシカ 魂のうたを追いかけて」の1章で紹介されているカタルーニャのシンガー、リュイス・リャックの歌を初めて聴いた。ようやくハードを買ったので、拝借していたMDを聴けたのです。すこしふるえるなめらかなバリトン・ボイスは、朗々と、とか高らかに、とかっていうんじゃないんだけど、たしかな説得力をもって胸にしみてくる。言葉の響きとあいまってメロディの美しさも際だつ。●カタルーニャ地方(FCバルセロナやバレンシアがある地方ですね、サッカーだと)の文化は、フランコ政権のもとで長い間弾圧されていたが、その独自の言葉=カタラン語で歌おう、という運動の中心人物だった人、とのこと。政治的なテーマを強く打ち出しているようだが、歌はあくまでも音楽的。カタラン語の歌手というと、マリア・デル・マール・ボネットぐらいしか知らなかったけど(この人もほんとに素晴らしいです。日本盤あり)、リュイス・リャックもCD探さなきゃ。この本は、僕が担当した「飲めや歌えやイスタンブール」(斎藤完・著)と一緒に7月末に音楽之友社から出てます(しっかり宣伝)。(23日)

●夕方から雨になり、肌寒い1日に。体調は昨日と変わらず。夕方から友人といきつけの喫茶店でチャイを飲みながらよもやま話。女30代、いろいろあります。ひとごとじゃすませない話も。●イオカードとかパスネットとか、電車に乗るためのプリペイド・カード。みんなが使うようになってきて、いちいち切符を買う僕は連れの人を待たせることが増えた。だけど、プリペイドなのに割増(というか割引というか)がないのに納得がいかなくて、どうも買う気になれないのです。たとえばバス<共通>カードなんて、5000円のを買えば17%=850円分も余計に使える。今はなき(?)テレフォンカードだってそう。自動改札はきらいでももはや使わないわけにはいかないけど(誤作動して痛い目に遭わないかいまだにそこはかとなく不安だったりする。せめてNYの地下鉄みたいにバーを自分で回す方式とかにしてほしいような)、そんなわけで当分電車乗るたびに切符買います。我ながらつまらん意地みたいになってますが。(22日)

●体調もだいぶ回復し、小松亮太「ピアソラ別伝」コンサートの3日目夜の部を聴きに、三軒茶屋の世田谷パブリック・シアターへ。今日のBプログラムは、60年代にピアソラと並行して、あるいは彼の影響を受けて活動していたミュージシャンたちの曲目による前半と、九重奏団を率いるなど充実していた70年代のピアソラのレパートリーからなる後半との2部構成。第1部では、「曲は面白くないけど、タイトルだけ楽しい曲」(!)とか、日本初演というピアソラの「メイド・イン・U.S.A.」、清水一登のシンセを加えて「ロックとのフュージョンをめざした」というロドルフォ・メデーロスの作品など、一風変わったタンゴが多い。演奏者の組み合わせもコロコロ変わり、楽しませてくれた。●第2部はおなじみ「アディオス・ノニーノ」でスタート。といっても1970年(?)の珍しい版による演奏。以下「ブエノスアイレスの夏」まで、彼がさんざん弾き倒してきた名曲のオンパレード。MCも少な目に、気合いの入ったフレッシュな演奏を一気に聴かせてくれました。前半はいつもと同じジーンズだった桜井芳樹さん(g、ぼくにはシカラムータでおなじみ)も洒落た衣装で登場(^^;)。●PAはよかったけど、ロック系のライヴに慣れた耳には音圧と音量が物足りない気も。バランスを考えると無理かな。ときどき弦の人たちの“クラシック”っぽさを意識しちゃったりもしたけど、とにかく熱い使命感を持って活動している彼ならではの意欲的な企画なわけで、もう1回ぐらい見たかったなあ。こんなことやる人、世界のどこにもいないのでは。高校生のようにすら見える若いバンドネオン奏者が、「これ以上はないという難曲」を弾きこなすなど、まだ29歳の小松のあとを追う存在もすでに育っているようだ。客席には女性ファンの姿が多し。本の企画、気合い入れねば。(21日)

●これ以上はないっていう秋晴れのなか、フラ〜ッと出社。明日の小松亮太に備えて夜の宴会もライヴも断念して帰宅。HPの改良にいそしむ。タイトルをなんとかしたい。夜はまっ白く輝く月がうつくしい。●Hさんに頼んで社販で買ってもらったモンティ・パイソンのDVD一式が届いた。ついつい頬がゆるむ(^^)。(20日)
●さわやかな秋晴れのなか、力の入らない体でフラフラと出社。当然体調は回復はしません。小松亮太の「ピアソラ別伝」初日のチケットも譲ってしまった。●チャンピオンズ・リーグのフェイエノールト初戦は見応え充分の試合だった。ダーヴィッツと競り合う小野のたくましいことよ。(19日)

●引き続き寝込む。夏にまったく休めなかった分、今頃ゆっくりしてるはずが、これで台無し? 仕事の電話とメールが数本ずつ。仕事メールは見なきゃいいのに、ついつい。(18日)
●体調を崩して1日中寝っぱなし。外界の様子はなにも分からなかったけど、テレビで同じ映像を何度も何度も見ることになった。たしかに政治レベルでは画期的なことではあるんだろうけど、要するにアメリカ(ブッシュ)の意向どおりに動いてるだけなんじゃないの? っていうあたりも疑問。(17日)
●鶴ヶ島JCTから入間ICまで、圏央道という高速道路を初体験。関越とは違ってガラガラだった。平日の交通量はどうなんだろう? そりゃあ便利は便利だけど、道路はいくら作ったってキリがなりだろうに。久しぶりに姪の顔を見て気分は平和。(16日)
●10月中旬とかいう肌寒さのなか、中学生のとき以来のサッカーに興じる。といっても二人でボールを行ったり来たりさせるパスの練習。とにかくボールの当たる部分が痛くて強いボールが蹴れない。なもんでぜんぜんボールが飛ばない。稲本の20mシュートとかとんでもないっすね(比べるなよ)。尻から下の筋肉と関節が四半世紀ぶりの酷使に悲鳴を上げている。「こんどはサイドをドリブルで駆け上がってクロスを入れる、っていうのやりたいっすね」って、そんなことしたら怪我するでしょ、I君(笑)。(15日)
●やり出すと止まらないHP作りの1日。のわりには代わり映えしないけど。●ヒートウェイヴの山口洋がピースボートに乗って国後島に行ってライヴをやってきた体験を自前のHPで語っていた。新聞にはあれこれ書かれていたけど、ぼくはこういう個人の顔を持った発言しか信用しない。山口と一緒に国後で歌ってきたソウル・フラワー・ユニオンの中川敬は、やはりピースボートで北朝鮮に行ったが、それと並んで貴重な体験の貴重な証言。ムネオハウスは3〜4千万でできる建物にしか見えないそうだ。(14日)
●団交と企画会議で終わった一日。書き下ろし2本と翻訳物1点を提出する。来月分もすでに3点あるが、編集の醍醐味を味わえる書き下ろし企画がなかなか増えない。社内にいる時間をなんとか減らさなくては。●笙の宮田まゆみなどが参加している伶楽舎による武満徹『秋庭歌一具』の新録音CDを落手。DSD録音がすごいらしい。収録はサントリーホール。(13日)
●T氏と企画の相談のあと、一緒に渋谷の「青い部屋」(戸川昌子の店)で、ふちがみとふなとのライヴ。ゲストに、三味線シンガー・ソングライターの上野茂都(しげと)と、ぬいぐるみ着用オルガン弾き語りヘッタくそシンガーのJONがゲストという、面妖な組み合わせ。東京に来るたびに必ず見に行っていて、ほとんど追っかけ状態のふちがみとふなとだけど、船戸博史がエフェクターを使った奏法を見せたり、ちらっと(たぶん)新しい試みも。渕上純子さんの歌はいつ聞いても心から楽しくなれる。聴いてて自然に笑顔になっちゃう音楽なんてそうないよね。“フィナーレ”で4人が歌った「サントワ・マミー」には大爆笑でした。(12日)
●稲本がプレミアリーグ公式戦初ゴール! これまでのプレミアでのどこか遠慮がちなぎこちないプレイが嘘のように、堂々とトップ下の高いポジションでスムースにチームに溶け込んで動いていた。ゴールは、ドリブルで持ち込んだ味方の横パスが相手ディフェンダーに当たって、ゴール前に詰めていた稲本の右足下に。そのボールを素早くムダのないトラップとシュートで、ゴール左下隅ギリギリに決めたもの。いやあ、これはほんとに歴史的な一発。ペルージャ時代の中田を上回るような活躍も夢ではないぞ、この調子なら。(11日)
●湿気がすごいのに気温は高くないので、クーラーが邪魔くさい1日。都内にしては安めの新宿の沖縄料理屋で業界の大先輩おふたりと打ち合わせ。まだ姿はぼんやりしてるけど、息の長いお付き合いにつなげたい企画。●「アトランティスのこころ」は中編集の体裁をとっていることが判明。2つめが抜群。ホロホロしながら読んだ。●えっ! ダーヴィッツがローマに移籍ってホント!?(10日)
●スウェーデン人の尺八吹きグンナルさんに会い、W杯期間中にもらってくれていた代表選手ユングベリ(プレミアリーグ・アーセナル所属)のサインをもらう。なんだか速記文字みたいにシンプルな線で、まったくアルファベットに見えないけど(^^;)、大事にします。スウェーデンの楽器ニッケルハルパ(自分の国の楽器のことは知らないものだ)や上妻宏光への賛否、戸籍制度はおかしいなんて話、妻と仲良くやる方法やスウェーデンではビールが高い話、危なくて書けない話……楽しく盛り上がった。スウェーデンの人とゆっくり話したのなんて初めて。今度は演奏を聞きたい。(9日)
●終日在宅。こういうときは必ず部屋の片づけをしてしまう。先日エレキ・ギターを友人に譲ったので、その分空いたスペースが使えるようになった。とはいえ根本的にはなにも変わるわけがない。動かなくなったLDプレイヤーが邪魔だ。修理に出せばいいのだが、それもまた面倒で何年も放ってある。●少年漫画でこんなに面白いのは『スラム・ダンク』以来。新刊が出るたびに数冊前から読み直してる『ONEPIECE』の第25巻を読む。長く辛かったアルバーナでの戦いも23巻で終わり、新たな章に突入したところなので、物語の展開的には小休止とはいえ、隠れていた大物がちらちらと顔を見せるなど、ここから先はさらにスケールを増していきそうな気配。とにかく愛と友情と涙と笑いの大冒険漫画、まさに「少年ジャンプ」の王道を行く大傑作、読めば必ず気分爽快、ポジティヴに、ちょっとしたストレスなんか吹っ飛びます。こんな漫画が読めるなんていまどきの子供は幸せだ、なんてつまらないこともいいたくなったりして。(8日)
●電車の中でコツコツと読んでいたキングの「アトランティスのこころ」、上巻が終わった。めったに翻訳小説は読まないので、500ページも読めたってことはやっぱ面白いのか? だけど、いったいどんな話になるのか、半分終わってもさっぱり分かりません。なにやら伏線めいた違和感のある文章がときどき挟み込まれるのが気になる。(7日)
●あぁ、とうとう買ってしまった、DVDプレイヤー。もうコンセントも足りないし、機械類は増やしたくなかったのだが。
 さっそく見たのが、いまぼくにとっては世界最高のミュージシャンである、ブラジルのカエターノ・ヴェローゾのライヴ“noites do norte ao vivo”。99年の“prenda minha”も音楽物の映像作品として文句なしの大傑作だったけど、これも宝物。カエターノが歌い、ギターを弾き、踊る姿を見ているだけで充分幸せになれる上に、カメラワークも編集もいつもながらシャープなセンスが光る完璧なものだし、舞台裏を映したおまけ映像やディスコグラフィなどもついて、たっぷり2時間も入ってるし。
 もちろんジャキス・モレレンバウムほかの演奏も繊細で大胆、とくに5人もいるパーカッションの気持ちよさといったら。こんなに豊かなグルーヴ、そうそうあるもんじゃない。
 ブラジル盤なのに、すべての歌詞の日本語字幕が出るのにもびっくり。めっちゃありがたし。ふだんどんな音楽でも歌詞(の意味)をほとんど聴かない人間には発見だらけだった。インターフェイスもかっこよくて使い勝手もよし。こんな素晴らしいものをなんで日本で出さないんでしょう?>ユニバーサルミュージック。ブラジル盤のDVD仕入れてる店はさすがに少ないと思うんだけど。過去の全映像作品のDVD化を希望。(6日)
●ローラ・ニーロの2枚組ライヴCD『ファイナル・コンサート・アット・ニューヨーク1993,1994』をNさんが送ってくれる。心のこもった拍手に迎えられて歌い出すフィル・スペクターの「メイビー・ベイビー」に気持ちがほぐれていく。ちょうど同じ編成で行なわれた来日公演が思い出されて、ちょっとセンチメンタルにもなったり。必ずしも楽しいばかりの音楽ではないのだけど、不思議なすがすがしさを残してくれる人だ。すごく良さそうな伝記本が向こうで出たばかりだが、さすがに商売としては成り立たないとしか思えず、断念するしかないか。(5日)

トップに戻る