●もう3月になってしまった。いったい今月はなにをやっていたんだろう?と狐につままれたような気分。●世のあまりの不条理に煩悶……。「考える」と「感じる」は違うことだと思うんだが。●たしかに見事なデビュー。すごいと思う。だからってでも、「メジャー合格」は違うだろう。今日は4番の松井。●25日の日記中のリンク先、ヘンだったので修正しました。K君、ご教示多謝。(28日)
●春の匂いが漂っていた昨日とはまた打ってかわって夜は風が冷たい。●例によって索引作りをスタート。思ったより捗ったのでひと安心はしたものの、けっきょく帰りが遅くなったので、アヤックス×アーセナル戦は序盤だけで諦めて寝ることに。しかし見た分だけでもすさまじく内容の濃い、見応えありまくりのゲーム。両方とも素晴らしいんだけど、アンリ、ヴィルトール、ピレス、ヴィエラ……こんな連中と6月にやるのか、日本代表。って、それはともかく、なんとか結果を知らないまま週末にちゃんと見たい。●デザイナーさんと悩みまくっていた某企画のデザイン、深夜に届いた案がいきなり“完成”していて盛り上がる。形ができるとヤル気が出てくるんだ。(27日)
●久々に90分“ちゃんと”サッカーの試合を観た。チャンピオンズ・リーグ2次リーグ第4戦、ユヴェントス×マンチェスター・ユナイテッド。ホームのユヴェントスは、先週アウェイで負けてるので勝っておきたい試合。インフルエンザでダウンしていたブッフォン、テュラムはじめ主力が戻ってきて、怪我で出られないデル・ピエロ以外はレギュラーが揃った。対するマンUは、ファン・ニステルローイ、ギグス、スコールズ(だけは怪我)が先発せず、ロイ・キーンがファーディナンドと並んで4バックのまん中(初めて見た)、右がギャリー・ネヴィル、左はオシェイ、中盤にベッカム、ベーロン、バット、P.ネヴィル、FWはスールシャールとフォルランという布陣。先週と同じく、ネドヴェドの切れの良さが目立ったんだけど、決定的なシュートがポストやバーに跳ね返されたり、つまらないミスが続いたり、不幸な転倒があったり、どうにもこうにもリズムに乗れない。1点でも取れればそういう悪循環て変わるもんだろうけど、結局反撃できないまま、3点を取って余裕のマンUにしっかり守られちゃって終了。ロイ・キーンも危なげないどころか、何度も鋭い読みで攻撃の芽をつんでいたし、ベッカムの守備もじつによく効いていた。ベッカムは、例によって信じられないぐらい精密なロング・ボールで何度もため息をつかせてくれたけど、ここんとこの彼はプレイの幅が広がった気がする。というわけで早々にDグループのマンUとCグループのACミランのベスト8進出が決定(らしい)。レアル×ドルトムントも見たかったけど、明朝はアヤックス×アーセナルもあるしな。てなことで、「サッカー観戦記」は諦め気味です。(26日)
●出社前に地元の図書館に寄って、取り寄せてもらった本を借りた。基本的に本は買うようにしてるけど、やっぱ図書館て便利かも。●新刊の見本が出来あがってきたり(「ドラミング リズムで癒す心とからだ」。音楽療法などの太鼓を使った癒しの実践的なガイド)、月イチの企画会議に出たり、たまりまくっていた領収証の整理とかしているうちになんとなく終わってしまった感じの火曜日。●CCCD問題、エイジアン・ダブ・ファンデーションの新作もひょっとしてアメリカ盤は通常仕様だったりするんでしょうか? だったら買おうかと。音質だけが問題なわけではまったくないけどね。●しかし、「他人のために市販の音楽CDから無断でコピーする」ことが「音楽を創造する人たちに深いダメージを与えています」って、いまさら言われてもなあ……(カギカッコ内は日本レコード協会とJASRACが展開している「『RESPECT OUR MUSIC』キャンペーン」から)。そうすると僕なんぞ少なくとも、初めてカセットデッキを買った26年前から(CDはまだなかったけど)、ミュージシャンや作詞家・作曲家に損害を与え続けてきたってことになるわけだ……。そんな風にひとを犯罪者扱いするんなら、あなたたちのCDはもう買わないヨ。(25日)
●午後から雪まじりの雨が降ってえらい寒かった。●残業をパスして帰宅し、ピーター・バラカンさんが解説しながらのグラミー中継を見ながら食事。ジェイムズ・テイラーの「スウィート・ベイビー・ジェイムズ」(ヨー・ヨー・マが伴奏!)に涙しそうになったり、ディクシー・チックスやネリーやエミネム(ザ・ルーツとの共演、めちゃクールだった)などなじみのない面々や、スプリングスティーンとコステロとデイヴ・グロールとスティーヴ・ヴァン・ザントがずらっと並んでの「ロンドン・コーリング」(ドラムがピート・トーマス!)という何ともいえない組み合わせも見られたし、けっこう楽しめてしまった。ちゃんとアラン・ローマックスとか顕彰するしなあ。アリサ・フランクリンとボニー・レイットからトロフィーもらって大興奮しているノーラ・ジョーンズが可愛らしかった。●今晩のBSマンガ夜話、お題はなぜか「魁!!クロマティ高校」(^^;)。んなもん、ウンチクたらすほどのもんかい!(笑)と思いきや、これがまた意外に中味があって可笑しかったです。「池上遼一もギャグ漫画家なんですか?」には大爆笑でした。6巻目が出たらしいです。(24日)
●なにかと話題のマッシヴ・アタックの新作、CCCD仕様の国内盤を借りられたので、ご近所の石田さんと一緒に自宅のオーディオで、アメリカ盤の通常仕様CDと聴き比べてみた。結論を先に言うと、音の質の違いは明らかにある。試しに(一人で)ブラインド・テストもしてみたけど、どっちがCCCDかは当てられました。通常盤のほうが高域も低域も広がりがあるし、音自体もなめらかに聞こえる。きちんと意図して作りあげられた音、という感触。それに対してCCCDは、ほんのちょっとレベルが高くて、音が剥き出しになっている(粗い)ような印象を受けた。微妙な音づくりのニュアンスが損なわれているというか。石田さんは、シネイド・オコナーが歌っている3曲目(を中心に試聴した)の50秒から1分過ぎにかけての音の広がりがCCCDでは感じられない、といってました。一瞬CCCDのほうが生々しくて良いように感じる人も中にはいるかもしれないけど、どちらを完成品だと感じるか、といえば間違いなく通常盤のほう。だけど、逆にいえば、それなりのクオリティのオーディオで、かなりの大音量にして、耳を澄ませて聴いて、それでハッキリ分かる、そういうレベルの差でしかない、とも言えるわけで(今度ラジカセでも試してみよう)。そもそも日本盤とアメリカ盤とで同じマスターを使っているかどうかの確認はできていないので、この比較は厳密なものとはいえないけど、この2枚を聴いたかぎりでは、「音楽配信メモ」でも指摘されていたように、このところCCCDの音質改善技術が進んでいるのも確かなようだ。だからといって問題が解決するわけではないけど、もちろん。●石田さんが聴かせてくれたオリヴァー・ムトゥクジのCDが良かった。ジンバブエで目下ナンバー・ワンのスターだそうです。あ、石田さん、国内盤のCD出してるグリーン・エナジーって、カラン・ケイシー出してるとこと一緒です。(23日)
●仕事にはいつも追われてるし、寝るのも遅いけど、睡眠時間だけは確保できるのが単行本編集のありがたいところ。それでもやっぱり土日が来るとホッとしますな。あれこれやることがあって、ハンブルガー戦は横目で見ただけ。●今シーズンから、まずナビスコカップを対象にして始まった“totoゴール”の購入用紙がすでに店頭に置かれていた。いよいよ開幕が近づいてきたのを実感。●一昨日のルー・リードだけど、これ、国内盤は2枚組じゃなくて1枚ものです。念のため。(22日)
●昨日とはうって変わった暖かさ。桃の花が咲き始めているらしい。●この前のW杯に至る“トルシエ・ジャパンの1369日”を振り返った『山本昌邦備忘録』(講談社)は、アゴが外れっぱなしの驚愕本。トルシエ、ここまでとんでもない行状を繰り返していたとは。日本のコーチ陣も選手もよく我慢したんだなあ、と感心しつつも、いくら結果が出たからって4年間も雇い続ける必要があったのか? なんて疑問もふつふつと湧いてくる。もちろんサッカーそのものについても、外からじゃ絶対に分からないことがきっちり書かれていてすごいです。よくぞ出してくれました。これを読まずにW杯での日本代表の4試合は語れない。必読。と、だいぶ遅くなったけど、言い切っておきます。(21日)
●身の切れるような寒風吹きすさぶ中を終電で帰宅。いや寒かった。5年前だったか、初めて生サッカー試合を観戦した日も2月で、こんなだったなあ。あのときは手がかじかんじゃって箸も持てなかった。●翻訳原稿の「?」箇所を訳者さんの事務所で最終チェック。帰りに新宿タワーへ寄って、ルー・リードの『ザ・レイヴン』限定2枚組を無事に購入しました。ライナーが大鷹俊一さんだし、CCCDじゃないし、歌詞対訳も読みたいから、日本盤も欲しいのだが。夜は、ちょっと珍しい、だけどとても面白い原稿を読みふけったり、本文組みのレイアウトをあれこれ検討してみたり。●17日の日記を読んで数人の方から「大丈夫か?」と声をかけていただき恐縮。ショックはショックなんですけど、あの、そんな重大事ではなくてフツーにしてます。気にかけていただいてすいません。●週末のイヴェントが続けてキャンセルになり、楽しみにしていた遠足が雨で中止になったときの小学生みたいな気分(笑)。(20日)
●チケット紛失でバタバタしたけど、要するに申告すれば大丈夫みたいですね。お騒がせしました。肝心のコンサートですが、とにかく波多野睦美の声が気持ちいい。ベルカントに代表されるようなクラシックの声楽が苦手な僕でもぜんぜんOK。それに話すときの声も、力を入れなくてもよく通って、倍音成分の多そうな心地よい響きでした。意外に低音の魅力あり。歌ったのは新作の『アルフォンシーナと海』からが中心で、ヒナステラ、グアスタヴィーノ、ラミレス、ヴォーン・ウィリアムス、ヴィラ=ロボス、ピアソラが前半。後半は武満、ラヴェル、プーランク、ロルカ。うち3曲はつのだたかしのギター・ソロ、という構成。聞きつけない音楽だから当てにならないんだけど、なんていうんだろう、伝わってくる情感が終始あまり変わらないというか。リズムもメロディもずいぶん多彩なプログラムのわりには、会場の空気がずっと同じなのが不思議だった。「そういうもの」なのかどうなのか。アンコールでは“Water
is wide”が聴けた。●PAを使わないライヴというのは年に一度くらいしか行かない。最近だと清水靖晃のサックスによるバッハと、マーティン・ヘイズ以来かな。音が小さいから自然に神経を集中して聴くことになるんだけど、その緊張感が新鮮で心地よかったりする。初めての王子ホールは、ロビーがゆったりしていて居心地がいい。残響も多すぎず、とくに不満は感じなかった。客席には山本容子、三国連太郎も。●録画でちらっと見たバルサ×インテル。サビオラが切れまくっててすごいね。レコバも絶好調。今日は明け方からマンU×ユヴェントスだ。(19日)
●雪にはならなかったけど、えらく冷え込んで寒い1日だった。●5月刊を予定している書き下ろし原稿を1日中読み込む。仕事だということを忘れるくらい面白いせいもあって、珍しく長時間集中できた。中味に乗れると当然のことながら、だれにどんな装丁を頼もうか、帯のコピーはどうしようか、とアイデアもふくらむ。そういうこと考えてる時間がじつはいちばん楽しかったりもするのだ。晩飯の時間を逃したので、ジョナサンなんぞで高いモン食う羽目になったけど、良しとしよう。夕方、カメラマンの石田昌隆さんの来訪があり、オーディオ、ブッシュ、CCCDなど、しばし雑談。年末年始の南アフリカ旅行のことは聞きそびれてしまった。また今度よろしくです。●ロベルト・バッジョが引退試合を8月に日本でやるんだって。にわかファンとしては面映ゆいが、生バッジョを見る最後のチャンスってことだろ。味の素スタジアム(この名前書きたくない…)だし、行くしかないよな。問題はチケット。●また落語会のお知らせ。今度の土曜日、池袋演芸場(西口)で、桂文ぶんが「試し酒」、金原亭駒七さんが「五人廻し」、柳家三之助が「三井の大黒」をやるそうです。18時30分開演、木戸銭は当日2000円。ぼくは行けないんですが。(18日)
●会社でちょいとショックなことがあって動揺。心に涙、家で愚痴状態。しょーがないのでタムボリンから届いた、最愛のギタリスト/シンガー/ソングライター、リチャード・トンプソンの新作(買ったのは国内盤)で気を取り直そうかと思ったが、すでにおっきな音は出せないので諦めて、カレン・トゥイード&アンディ・カッテイングというあまりに嬉しすぎるアコーディオン共演(『one
roof under』)をかける。出だしからして胸がとろけるような暖かなメロディと音色。全部聴く前からまちがいなく宝物です、これは。ヴェーセンのレパートリーの5曲目のワルツなんてもう……。こういう普段着の何気なくて優しい、でも本物のミュージシャンにしかできない音楽っていうのが一番沁みる。幸せになれる。手に入れにくいかもしれないけど、騙されたと思ってぜひ! この二人で一緒に来てくれないもんでしょうか。●Amazonからは、obanaさんから教わった建築家、大島健二の著書「建てずに死ねるか! 建築家住宅」(エクスナレッジ)。ビニール・カバーの洒落た装丁には「造本・イラスト/松永路」のクレジット。しかしここんとこ買い物に走ってるなあ、我ながら。ストレス?(17日)
●サッカー中継画面を横目にゲラの整理や原稿読み。●久しぶりに「いま聴いてるCD」コーナーを更新。とはいえずいぶん発売から時間が経ってしまったphatだし、大したこと書けないし。去年に比べてずいぶん買い込んでるし(今日はなにかと話題のマッシヴ・アタックとヴィンセント・アトミクスがAmazon.co.jpから届いた)、すっごい良かったキャレキシコとかCDはあれこれ山のようにあるんだけど、どうも時間が取れない。あと1ヶ月するとJリーグ始まっちゃうしなあ。●ちらちら見た韓国の城南一和×ジュビロ磐田戦。いやあ、城南強い! 次は中国の大連実徳に勝った鹿島アントラーズと。スタジアム観戦できる日が待ち遠しい。(16日)
●I/OデータがMac対応のハードディスク・ビデオレコーダーを発売していることをデザイナーのOさんに教わった。べつにMacでテレビを見たいわけではないが、DVD−RやVHSとくっついているタイプより、単体のHDレコーダーのほうに魅力を感じる。とはいえ、いったいどういう配線をすれば今の環境を維持しつつ使えるのやら、ちょっと頭悩ますことになりそうだし、そもそもそれなりの値段の品物だし(実売で7〜8万らしい)、ソニーのコクーンも気になるし、とうぶんはカタログ見て楽しむだけだな。●「サウンド&レコーディング・マガジン」2月号(特集は椎名林檎)、横川理彦の音楽書ページに「ボサノヴァの歴史」が載っていたので購入。前にも「飲めや歌えやイスタンブール」をとても的確に紹介してくれていたので、毎月気にしているんだけど、音楽書はちゃんとした批評をされる機会が少ないなかでは貴重な連載。こういう記事にちゃんとスペースを割くリットーミュージックの雑誌や、やっぱり丁寧な書評の多い「プレイヤー」誌はえらいと思う。横川氏が文中でカエターノ・ヴェローゾの「Verdade
Tropical」の邦訳刊行を訴えていたけど、ちゃんとポルトガル語オリジナル版からの全訳(今月の「レコード・コレクターズ」で紹介されている英語版は文章量が減っている)で出しますよお!(15日)
●雑用と会議と簡単な打ち合わせをバタバタとすませて、夜は訳者さんに食事をご馳走になる。音楽業界での経験の長い大先輩なので、あれこれ勉強になる話ばかり。渋谷には珍しい落ち着いた和食の店で、礼文島特産という昆布焼酎が美味でした。うっかり終電を逃しそうになり、ダッシュで帰宅。●明日は久しぶりにサッカーの予定だったんだけど、体調不良につき欠席することに。早く暖かくなって欲しい。いろいろプランがあるのだ。●デザイナーのYさんから借りた「絵表紙の誘惑 アメリカン・ペーパーバック・ラビリンス」を読み始める。いきなりフラナリー・オコナーの話からという渋いスタートだが、興味のそそり方も語り口も巧みで、するすると読めて勉強になります。(14日)
●体調もいまいちだったので、自宅にこもってひたすら索引作り。1日中やってたのに、おっそろしく進んでなくてちょっとまずいかも。目は痛むし、肩や背中がバリバリに張っちゃうしで、今日も疲れた。こういう細かい作業をやってると、音楽かけてても耳に入ってこないな。しかし、やばいな、索引。(13日)
●午後からずーっと(あんまり明るくはない)会議。夕方は労組で相談。飯食いながら同僚と本や音楽評論を巡る(やっぱり明るくはない)雑談、と1日中しゃべりっぱなしで疲れた。状況を語ってばかりでもしょうがないけど、世の中どうなってきてるのか、を知らないわけにもいかないし。背中痛くなってきたので(体調を崩す前兆)、(いつもより)早めに寝ます。(12日)
●やたら体がだるくてつらかったんだけど、かれこれ10年以上の付き合いになる田口史人君がやってるOZディスクの10周年記念ライヴ@渋谷クラブ・クアトロに。いやあ、遠藤賢司、感動しました。プラググドのアコギでかき鳴らす爆音もすごかったけど、ラストの「夢よ叫べ」にまじで涙。また行こ。それに小沢昭一。「日本の放浪芸」DVDを見ながら話を聞いたんだけど、本質を衝いた話芸とエネルギーが素晴らしかった。あとはホーンが3人も入った大編成無手勝流ファンクの高橋敏幸&どぶろくVISIONSと、えーっとこりゃ文字では説明しづらいな、とうじ魔どうじさんほか3人の「文殊の知恵熱」によるサウンド・パフォーマンス。「文殊」は、シンプルなアイデアなのに新鮮な驚きや笑いがあって、すごくおもしろかった。小沢昭一まで見てリタイアしたんだけど(岸野雄一さん、見られなかったよお)、これだけでも4千円はお買い得すぎる。●カラン・ケイシー、ジョン・マッカスカー、キャレキシコ(解説が今福龍太)、それぞれの新作と、シカゴのファースト・アルバム、リマスター盤を購入。シカゴのオリジナル・アルバムを買ったのは初めてかも。ルー・リードの新作は、初回限定の2枚組を見つけるまで待つことにした。外盤もCCCDだと判明して買い控えてる人が少なくないらしいマッシヴ・アタックはアナログも出てますね。(11日)
●コピーコントロールCDについては、エイベックスだけなら関係ないや、なんてのんびりしてたのが、EMIやソニーやビクターが導入し始めて、あっという間に他人事じゃなくなってしまった。たしかに「ミュージック・マガジン」誌2月号で渡辺健吾さんも書いていたとおり、こういう風に傍観してた人間がいっぱいいるからイカンのでしょうが。なんだけど、これは既存のCDというフォーマットを守らなきゃっていう方向性だけじゃなく、新しい音楽産業(流通)のあり方や新しい(パッケージ・)メディアのことなんかを模索していく意味でも重要な問題だろうし、今からでも遅くはないはず。萩原健太氏が大事なポイントをきっちり書いていて、はげしく共感しました。ほんと、誰が決めたのかよく分からないっていうのがじつに不気味。●落語会のお知らせ。その昔「クロスビート」誌上で“美人なのにパブ・ロック好き”と紹介されていたM社のS嬢(っていうか「あねご」と呼びたい)から案内をもらったもので、金原亭駒七(彼女のだんなさん)が「鹿政談」(ってどういう噺だったっけ?)ほか、柳家喜多八が「火事息子」ほか、2席ずつ。今度の日曜日(16日)午後2時から神楽坂の毘沙門天だそうです。木戸銭は当日2200円。生落語、こうして誘われて何度か聞きにいったけど、いいよ〜、生落語。どうすか?>とくに神楽坂で働いてるみなさん。(10日)
●いきなり春みたいに暖かくなったので、ぶらぶらと南阿佐ヶ谷の「書原」まで散歩がてら歩く。探している本は見つからなかったが(さすがに絶版本は無理か)、いまごろになって副島輝人「日本フリージャズ史」を購入。途中ふっくらと咲いた見事なピンクの梅(あれはなんて言うの?)を見つけた。●スカパーの契約を変えて見られるようになったオランダリーグで、やっと小野伸二が所属するフェイエノールトの試合を観戦。2位を争っているアヤックスとアウェイで、という厳しい状況だったけど、フェイエのサッカーはいつもながら楽しいです。右サイドのカルーとエマートンも良い動きしてたし(ソン・ジョングは欠場)、昨シーズンは期待の若手だったファン・ペルジーがまん中辺でプレイしていて素晴らしい成長ぶりを見せていた。小野はしかし、あのヘアスタイル、どうするつもりなんだろ?(笑)●Amazon.co.jpからオノ・セイゲンの近作2枚、『アイ・プロバブリー・ウィル・ノット・リメンバー・ユー』と『ソー・ピースフル・シンプル・アンド・ストロング』が届く。こないだまで出てたの知らなかった(^^;)。(9日)
●寝不足気味でグテっとしながら、原稿を読んだり、テレビ見たり、CD聴いたり、といつもの休日。先週から土日土と休日3連チャンでどこにも出かけてないので、からだも気持ちもなまるような。●Amazon.co.jpからスウェーデンのGroupaのCD『Lavarek』が届く。お初のグループ。(8日)
●昨日のADSL話、検索のスピードは関係なかったですね。画面に表示されるとき、一瞬で全部出るようになったのが大きな変化。●いまごろになって大森望さんと柳下毅一郎のW杯期間中の日記を読む。ずいぶんスタジアムで観戦してるなあ。なんていうかまあ、商売でもないのに二人ともしっかり楽しませてくれます。ちっとも消えないあれこれの悔しさも募ってくる。ドイツ大会は目一杯見るぞお!(まだ早いって) その前にパルマ見たいぞお(焦れ!) ●あいかわらずあまりにやることが多くて、仕事はパンク状態。どうしたら改善できるのかを考える余裕もない。(7日)
●今日から自宅のADSLが8メガにスピードアップしたが、案の定体感速度はさほど変わらない。軽めのページは少し早くなったようでも、Amazonで検索結果が出るまでとかにはやっぱりちょっと待たされ感があるのは同じ。●たま〜に下北沢へ出かけるたびに、知らない店がバコバコ増えてて驚く。なんであんなに短期間にコロコロと変わるんでしょう? 「鳥ちゃん」とか「フライト」とか「雪園」とか「みん(漢字が…)亭」とか、なじみの店はそのまんまでほっとします。ミュージシャン/ライター(なのかな?)のNさんと初顔合わせ。●phatの新作『タユタフ』がAmazonから届く。●ユヴェントスのデル・ピエロがこの前の試合で足を痛めて心配してたら、全治5週間。再来週のチャンピンズ・リーグに出られないじゃないか!(6日)
●こういう風体なので「いくつなんですか?」「若いですねえ」ってな会話になることはすごく多いわけで、もちろん老けて見えるよりは幸せだし、ちょっと驚かせるのを楽しんでいたりもするんだけど、こう何度も口にしていると、もはや残り時間の方が少なくなっていることをいやがおうでも自覚せざるを得ないわけで、そうか、こうして人は託すべき未来を子供に見いだしたりするのだなあ、といまさら発見してみたり、あまりになにもなしていないこれまでの時間を思って茫然としたり焦ってみたり、いや、でもあれもしたいこれもしたい、とふくらむ夢がないわけじゃなし、とはいえもうちょいマシな夢はないのか、と呆れつつも、そんな希望を杖にしているのかいないのか、なんとか今日も起きあがれたな、とホッとする毎日だったり。てなこと思わない? あんま思わないか(^^;)。●ただいまのBGMは突然ですが、ウラディミール・ホロヴィッツが弾くメンデルスゾーン「無言歌集」。リストを聴くために借りた『ロマン派名演集』というCDで、ショパン、シューマン、ブラームス、ドビュッシーとかが入ってる50年ぐらい前の録音。初めて聴く曲が多いんだけど、スケールでかいっていうか、懐が深いっていうか。(5日)
●原作は、買い直したもののまだ読んでない『ハイ・フィデリティ』。映画も録画してあったのをようやく見た。これ、最高。音楽マニア・ネタにも恋愛ネタにも身につまされまくりで、いやあ良くできてる。いかにもスティーヴン・フリアーズ監督(『危険な関係』『マイ・ビューティフル・ランドレッド』『がんばれ、リアム』『スナッパー』などなど)らしい(ハリウッドらしからぬ?)粋な映画でした。中味のない美女役のキャサリン・ゼタ・ジョーンズとか、怪人ティム・ロビンスとか、ちょっとベルーシ入ってるジャック・ブラックとか、脇役も良い味出してます。あ、俳優陣で一番良かったのはもちろん、制作面でも関わってたジョン・キューザック。(4日)
●CDはすっかり宅急便で自宅に届く物になった。昨日も今日も週末に注文したCDとDVDがどんどん届く(CDはサニー・ランドレスの新作、プリンスの一昨年の、それにヲノサトルさんの新作)。●『マークスの山』、小説そのものは二読三読に耐える傑作だった、やっぱり。それはいいんだけど、巻末の解説に絶句。「高村薫氏の『マークスの山』を、私は三日がかりで読んだが、ちっとも退屈しなかった」。これが書き出しの1行目。「ちっとも退屈しなかった」って……ひょっとして褒めてるつもり? 解説って作家本人もとうぜん読むわけだし、予備知識のない読者が先に読んでどう思うかとか、頭が回らないらしい。そのまま掲載する編集部にも、どういう事情があるのやら。呆れましたです。あ、書いたのは秋山駿という(「案外に、ミステリー好きな」)文芸批評家(だそうで)。●帰りがけに寄ったスーパーでもすでに売り切れで豆が買えず、節分らしいことはなにもせずに終わった。福はやってこないのか。(3日)
●アフリカの音楽で、いまでも途中で切れることなく聞き続けているのは、ユッスー、サリフ、トーマス・マプフーモぐらいという程度なんだけど、今年はアフロ・ポップのガイド(翻訳書です)を出すことになったり、ユッスーの新譜に久々にはまったこともあって(セネガル盤の“BA
TAY”も聞き直してます)、聴く機会が増えそうな気配。それで最近よく拝見しているのが、「レコード・コレクターズ」誌のレヴューでもよくお名前を拝見する森砂里詞さんのサイト“Forest Beat”。データ面でも充実しまくりだし、マッシヴ・アタックやphatなんかも聴いてらっしゃるので、僕のようなリスナーには大いに参考になる。●スペースシャトルで惨事(映像は新聞の写真しか見てない)。いい加減無駄な金使うのやめればいいのに、とか思ったり。多くの人の命を犠牲にしてまでやる必要あるんでしょうか? アポロの月面着陸の時はたしか小学校3年生で、テレビ見てワクワクしてたの覚えてはいるけど。(2日)
●なぜか急にCD買いまくってた1月もいつのまにか終わり、はや2月。こんな調子で1年が終わってしまったらたまらんなあ。●3月の日本代表の北米遠征観戦ツアー4泊6日が15万8000円とな。シアトルってのは魅力的だけど、ウルグアイはともかく(レコバとかダリオ・シルバとか出るんだろうか?)、もうひとつの相手がアメリカってのがなあ。やっぱパルマ観戦が先だな。エンニオ・タルディーニとかいつ見ても客席空きまくりだし(口ばっかり)。(1日) |
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