交わる世界 Faile(26)「走れ、走れ」

東京では、有名な皇居の堀端を一周するジョギングコースを走る人の数が、いつもかなり多くてびっくりするのですが、こういう絶好の場でなくても、私の住んでいる世田谷の深沢では、ごく近くに駒沢競技場があるので、その周辺で走っている人の姿を見かけます。

この競技場の中には周回のジョギングコースも整っているので、朝などは老若男女入り乱れて、大変な数の人が走っています。

ちょっと離れたところには多摩川があるのですが、競技場でなくても、皇居のような都会地でなくても、こうした土手の道を走る人もかなりいます。とにかく競技場や、環境の整ったところでなくても、とにかく道路があれば、常に走っている姿を見かけるはずです。

健康を維持するということが、第一の目標だと思うのですが 、昨今の飽食の時代を考えると、少しはこうした運動でもしないと、ただただ肥満が多くなって、どこかにひずみが出て来てしまいます。年配者はそうした運動不足を補うために、とにかく歩いていますが、ジョギングをする人の中には、ただ走ればいいということで走っているうちに、体調を壊して亡くなる人もかなりあるようです。 どうも日本全体が運動不足になっているのではないかと思ってしまうほどですが、そういった人たちをまとめて応援しようとして、行政が後押しをしたりして、イベント化する大会が、都会だけでなく、地方でもかなり行われているのではありませんか。

わたしの居住区である世田谷でも、数年前から「世田谷ハーフマラソン」が行われるようになっていますが、数年後には国体が開かれるということもあるので、駒沢オリンピック公園の競技場の修復工事が盛んに行われてもいます。

そんな中で行われる「東京マラソン」です。

何といっても、今や日本の大イベントとなってしまった大会で、その二回目が近々行われるのですが、とにかく全国から走りたい人の申し込みがあって、ついに無制限で走るということはできなくなりました 。

混乱を避けるために、人数制限をしたようです。

もう歩道橋には、写真にあるような横断幕が出されています 。

コースとして決められているところとは、かなり離れているところでも、間違ってコース近くへ行ってしまわないようにという配慮から、こうした横断幕があちこちに張り出されているのですが、オリンピックの招致ということもあって、かなりの盛り上がりになるでしょうね。

今の日本は、経済危機もあって日本中で、「走れ、走れ」です。じっとしていたら、倒れてしまいそうです。

肥満も落して、健康な体になって、気持よく、爽やかな気分で走れるのは、いつのことなのでしょうか。 マラソンと同時に、日本の体調も健康を回復することを、祈らざるを得ません☆

東京マラソン 横断歩道の写真