交わる世界 Faile(31)「あの日、あの時」

今年は漫画家の手塚治虫さんの生誕80周年ということで、いろいろなことがイベント化されています。

長いことアニメーションの脚本を書いてきましたので、原作者としての漫画家の皆さんとお会いする機会が沢山ありました。新人作家の頃には、少女漫画雑誌の原作も書いてきましたので、かなりの数の漫画家に、お逢いしています。しかしテレビの仕事となると、やはり男性作家との出会いが多くなりました。

それぞれの漫画作家との思い出は、一回の原稿では書ききれないものがありますが、今回はあの日、あの時の瞬間を、簡単に、紹介するだけにいたします。

今回は手塚治虫さんの巻にしておきましょう。

それでもじっくり書いていると、ちょっとHPには入りきれません。

多少、はしょって書きましたので、勘弁して下さい。

手塚さんは、「鉄腕アトム」の脚本を書いたということもありましたが、その後で「愛は地球を救う」という年一回の大きなイベントの中で、毎年手塚アニメーション作品を放送してきたのですが、その脚本執筆を依頼されたことがありました。「プライムローズ」というものですが、これを書いた時、決定稿の打ち合わせを、手塚さんの私邸で行い、出来あがったときには、前から約束していた色紙を、わざわざ書いて下さいました。それは今でも大事に保存してあります。その頃のことなのですが、わたしの放送作家30周年記念という大きなパーティが開かれて、小説への転行の機会になったのですが、手塚さんは大阪での出張から、わざわざ駆けつけてきてくれたんです。写真はその時の記念のものなのです。

もう、あの頃の手塚さんもいなくなってしまって残念です。 もう一度、お会いして、あの頃のことを、あれこれと話してみたいのですが・・・☆

手塚治虫氏とツーショット写真
手塚記念色紙の写真