交わる世界 Faile(36)「パワースポット」

いつかもこんなことが流行った時代があったなと思うようなことが、最近広がっているように思います。

つい最近のことですが、大相撲に招待されて両国の国技館へ言った時のことですが、私は鼠小僧次郎吉の墓がある回向院へ行ってみることにしました。

昔から勝負師が彼の墓を削ってお守りにしたということが言われていていたところなのですが、最近パワースポットなどと言わるところに人が集まると言う話を聞いていたので、ここではどうだろうかと行ってみたのです。

案の定、ここにも大行列が出来ていました。

つまり墓の前に置かれた意思を、次々と進んで削って行くのです。それには大分時間がかかるので、その分だけ後ろに並んでいる人は、根気よく並んで待たなくてはなりません。

私はその様子を写真に収めて引き上げることにしましたが、一体あの人々は何が目的なのであろうか・・・などと、いろいろ想像しました。折しも宝くじが発売されたところでしたから、その幸運を祈ってやって来たのだろうか・・・。そんなことを考えてみると、並んでいた人の中に、かなり熟年の男女がいました。若い人が、何かの流行りで石を削りに集まっても微笑ましい光景なのですが、それが熟年となると、ちょっと受け止め方に違いが出てきます。

思わず霊験新たかな者が、彼らにツイてくれるといいのになと思ったりしたのでした☆

回向院の写真
パワースポットの写真