交わる世界 Faile(38)「神戸文学館」

いよいよ今年も前半が終了します。

いろいろと慌ただしい生活をしていて、まだじっくりとした生活を楽しむ状態にはなっていませんが、兎に角元気で動き回っています。

その動き回っている最大の目的は、秋に出版される本の取材で、京都の平安京時代を探る旅を目的に、せっせと現地へ行って確認して来ました。

もうその本は、印刷可能な状態までになっていますが、調べ始めてから四年経ちました。出版が決まってから一年半でしょうか。途中からは編集担当と共に、よく出かけました。

お陰さまで、これまでの京都案内書にはない視点で仕上げることが出来たように思います。

是非、機会がありましたら、書店で手にとって頂きたいと思います。この数年間、ストレスのたまることを控えてきましたが、久し振りに執筆する楽しみを感じながら完成しました。

そんな作業をしているうちに、神戸文学館での講演のお話があったのですが、昔関西大学のチャペルだったところのようで、大変落ち着いたいい雰囲気のところで、「私のSF作品の作り方」というテーマを頂いたのですが、これまで作品の一つ一つについての話をすることは、ファンとのイベントで話しつづけてきましたので、今回はそうした個別の話はなしにして、どうして異色作品を生み出していったのかということに話の焦点を絞ってお話しました。

今教鞭をとっている大学の学生、小説、映像のファン、一般の方々と参加者は様々でしたが、はじめての講演内容を、一気に話しつづけてしまいました。

以外に一時間半という講演時間は埋まってしまって、思うことを伝えられないまま終わってしまいましたが、大変来館者の雰囲気も友好的で、話し易い環境で講演を終了することが出来ました。

最近は話をじっくりと聴くということが訓練されていない若者が多いという話を見聞きしていますので、こうしてゆっくりと聴いて下さる方々とは、何度でも話したくなります。

いよいよこれから今年の後半です。

じっくりと進んで行きます☆