交わる世界 Faile(44)「抹殺の風潮」

いきなり襲って抹殺する。そんな事件が続発しています。こんな時代は、かつてまったくなかったと思います。

何という我慢の出来ない時代になってしまったのでしょうか。時代がそれだけ息詰まっているためでしょうか。気持にゆとりがなくなってしまっています。しかしそんな状態になっても、やっていいことと、やってはいけないことをコントロールするのが、良識であり倫理観です。

何でもありという時代の風潮に乗って、自分の都合に合わないものは、直ちに除いてしまうという風潮が蔓延しています。

お互いに、何もかも同じと言う人間はいません。いろいろと違いがあります。それでも多くの場合は、少しづつ譲り合ってきたはずです。ところが最近は、ほとんど自分以外のことは、まったく蒸してくる傾向にあります。

あまりにも自分の都合だけしか認めないように思えます。そんな風潮が、自分の主張を認めない者がいた場合は、抹殺してしまうというニュースが、絶えず出てきます。

これでは腕力の強い者だけがいい思いをして生きて行くということになります。

こんな風潮は、一刻も早くなくなってしまいたいものです。 兎に角、多少の違いもあって、お互いに許せない存在であっても、お互いに社会に存在する意味があるのだという、我慢強さや余裕は持っていたいものです。ところが昨今は、何もかもがせつな的で、我慢が出来ない精神状態になって来ています。しかも自分の気に入らないものは、その視界から抹殺してしまうというせっかちぶりです。

そんなスピードアップはする必要がありません。

どうか一拍置くだけの余裕を持ちましょう。

そんなことで犯罪者になってしまったら、願望を満たした後の人生は寂しいものになってしまいます☆