交わる世界 Faile(57)「思いがけない訪問者」

お付き合いというものは不思議なものですね。いつも逢っているご近所の方もあれば、遠方のひととのかかわり合いと、いろいろな場合がありますが、中でも何らかの関係で、簡単には逢えなくなってしまった人の場合には、いろいろな思いが起こるものですね。

もう大分前に、密接に関係があった人で、事情で長いこと会えなくなってしまった人が、突然、逢いに来てくれるということがありまあすが、実際に最近ですが、そんな人が、私との付き合いを忘れずにいてくれたようで、わざわざよってくれました。

それがなんということでしょう。

たまたま外出をしていて、留守にしていた時に、その人は、東京へ用事があって来たついでに、逢いに来てくれたのです。

生憎、対面は出来ませんでしたが、帰宅すると差し入れの菓子が置かれていました。

もうその人とは十年以上逢っていなかったのです。

とても嬉しい訪問でした。

何年たっても、忘れずにいてくれたことに対する喜びであり、その行為に対する感謝の気持ちでした。

昨今、こうした人との付き合い方が、だんだん薄れてきてしまいました。

特に若い人の間には、人との付き合いがないか、不得意になってしまっている場合が多くなっています。そしてそのために、却って生きづらくなってしまっている人が、かなり増えてきています。

少しでも沢山、出会う人がいて、見守る人がいて安心できた時代は、もう遠い過去のことになってしまったのでしょうか。

そんなことを真剣に考えることが、大事な時代が来ているようにおもいます。

押しつけがましい付き合いでなく、気持ちが触れ合う爽やかな風のような関係が生まれて欲しいと思う、今日この頃です☆

雪の鹿苑寺金閣の写真