観る世界 Faile(32)「アニメの殿堂問題」

内閣が大変わりしたためですが、政治の姿が大き変わりつつあります。 これまでとは違って、密室的なことはほとんど廃されて、国民に期待されるところがかなり出てきました。

大いに楽しめる要素が感じ取れるようになりましたが、そんな中でとにかく前政権との大きな違いと言えば、事業仕分という作業だったのではないでしょうか。

さまざまな予算がカットの対象になって、話題になったものがかなりありましたが、ちょっと話題なっただけで、いつの間にか消えていってしまった事業計画がありました。

それは「アニメの殿堂」というものでした。

麻生前総理の肝いりということで話題になりましたので、その結果については、大変関心を寄せていたのですが、結果的にはあっさりと削除になってしまいました。

現在の予算状態から判断すると止むを得ないことだとは思うのですが、一方では大変残念だなという気持ちがあります。

その一番大きな問題は何かというと、コミック、アニメーションのさまざまな歴史を記録してきたデーターがあつめられなくなるということです。 ああいう国家的なところに収容されないと、個人的に保存しているデーターは、次第に散逸していってしまうのではないでしょうか。

世界的なサブ・カルチャーとして、日本のコミック、アニメーションは話題になっている時代ですが、その貴重な資料が散逸していってしまうという危機に晒されている現状に、いささか無念を感じる事業仕分けでした。 まずは景気回復を願うしかないのでしょうか☆