観る世界 Faile(37)「昨今のラジオ」

私も昔はラジオの脚本を書いていたことがありますから、テレビ時代の今日でも、音だけの世界には大変興味を持っているのですが、最近はシニアの方からの話が飛び込んでくることが多くなりました。

ちょっと前まで・・・特に深夜に関しては、ほとんど若者に独占されていて、シニアの入り込む余地はないような状態でしたが、最近は、ちょっと様子が変わってきていて、眠れない夜の睡眠薬代わりにラジオを聞く方が多くなったようですね。薬などつかうよりも、遥かにいいことだとは思うのですが、NHKの「深夜特急便」のファンが激増しています。音量を下げて、耳元で流しているようなのですが、そのまま知らないうちに眠りにつくのでしょう。ところがちょっと他の局を廻したりすると、まったく様子が変わってしまいます。やはり視聴者は若者対象ということなのでしょうが、その喋りについてなのです。

最近よく耳に入ってくるのは、語り手の喋りが早すぎて、何を言っているのか聞き取り難いということなのです。

せっかく他曲の番組も聴いてみようとするのですが、ここで完全に喋りの壁に突き当たってしまいます。

耳が遠くなってきているということもあるかも知れませんが、これはちょっと考えなくてはならないことなのかもしれません。

時代のテンポというものがあって、語り手はどうしても格好よく喋りたくなるかもしれませんが、せめて喋りがはっきりとしないということだけは、修正して頂けないでしょうか。

スピードの出し過ぎは、自動車ばかりでなく、ラジオでも注意する必要があるのかもしれません。☆