観る世界 Faile(55)「映画の衰退」
映画のふたたび衰退か。
それを感じさせるようなニュースが、新聞に出ていました。 かつて丁度映画が衰退期に入った、翔和33年に大学を卒業したこともあって、その頃のことを良く知っています。友人で映画監督になるために日活へ入った人がいましたが、結局彼は本編の映画を一本も取らずに終わってしまいました。
何が原因で、映画がそうなってしまったのかというと、それはテレビの勢いが強まってきていたからです。
これまでの新聞、映画というメディアに勢いがなくなり、どちらもテレビに押しまくられてしまったのでした。
それがまた変わりそうな情報が提供されたのです。
つまりアナログを追放して、デジタル中心になりそうなのです。それが映画の衰退にまでつながって行くのです。
新たな文化の進展が、旧文化を圧倒していくのですね。
つまり大手の映画会社のフィルムを使った作品は、上映できなくなる運命にあるというのです。映像界は次第にデジタル化に向かっているようなのですが、それでは大手の映画会社の作品は、上映できません。それでは小劇場でやればいいと思っても、それでは集客力に源河氏があって、持ちこたえられなくなってしまうのです。しかしそうかといってデジタル化するには、かなり高額の費用がかかるので、とても小劇場では、まかない切れません。廃館していくしかないのです。
いつの時代でもそうですが、新しい文化が旧文化を一蹴しながら進んでいきます。そしてそんなことを繰り返しながら、時代は進化していくようです。
映画世代といってもいい私には、何か寂しいことが襲い掛かって来たなと思っています☆