思う世界 Faile(27)「シュミレーション考」
コンピュウターと触れ合う機会が大変多くなっているので、かねがねそれを利用して、仕事に生かそうとしないてはないと思っていました。
残念ながらゲームに夢中になるなどということはありません。 そんなことをしていたら、書くという作業などは、まったくできなくなってしまうでしょう。
実は「」を執筆していた頃、ファンの一人から、天文のシュミレーションが楽しめるソフトが贈られたことがあったのです。
私が古代の歴史を背景にした小説を書いているのを知っている彼は、ある事件が起こった時月は出ていたのか、どんな状態であったのか、そんなことが小説を書く上で、参考になることはないだろうかと言っていたことを聞いていたので、それに見合ったソフトをプレゼントしてくれたのでした。
古代のある日、ある時間をセットすると、その時の天体の様子が、そのまま具現してくれるのです。
古代を背景にした小説を書く上で、その作業をするうちに気がついたのですが、その時月は、どんな様子で空にあったのだろうかということが、とても気になったことがあったのです。
残念ながらその頃、シュミレーションのソフトなどというものがあるということも知りませんでしたし、もし仮にあったとしても、それを扱うことができるパソコンには全く無縁で、使うこともできなかったはずです。
しかし時間の経過で、原稿執筆も肉筆からワープロ、ワープロからパソコンへと変化してきました。
私も時代の変化に順応して、ついにまったく無縁であろうと思っていたパソコンを使いこなすように進化してきたのです。
しかしあの天文シュミレーションが使ってみたいなと思った時には、 あれから二十数年もたって、パソコンが何台も交代してしまったり、家の建て替えなどがあったりしたために、すでにそのソフトがパソコンからは消え失せてしまっていましたし、なかなかこちらが求めていたものを探し出すことができずにいたのです。
もちろん、それを探すのに夢中になったわけでもありませんでしたし、 一時期健康を患ったことがあったので、小説の執筆も控えるようにしていたこともあって、しばらくは特に関心を持たずにきたのです。
しかし最近になって、再び原稿を執筆する機会が多くなってくるのに従って、空への興味が高まってきてしまって、またまた天文シュミレーションが欲しくなってきてしまったのでした。☆