思う世界 Faile(41) 「死語」

時代によって、言葉はどんどん変わっていきます。

SFなどという言葉も、冒険などと言う言葉も、ほとんど無視されてしまっているのではありませんか。中でも教鞭などという言葉などは、教育に鞭など振うこともないし、厳しく指導するということでも、実際にそんなことでもあったら、大変なことになってしまいます。そんなわけで、よく使われる言葉が現われるかと思えば、いつの間にか使われなくなってしまう言葉があります。その時代の空気に合わないからかもしれません。

そんな中で、最近、思わぬことから、気付かされた言葉があります。

親しい方から送られてきた本に目を通している時に、目にとまったのは「志」と言う言葉でした。実業界で活躍された方が、これまでの軌跡を書かれたものなのですが、この方の人となりを紹介した「志の人」と言う者がありました。

昨今は堅苦しいことを拒否する気風があって、何事も軽く軽くと言っていますが、果してこの志というものを無視して、気楽に生きていかれるのでしょうか。少なくとも何かを目指して努力する人であったら、「志」を高く持っていなかったら、何事もなし得ないということを知って頂きたいのです。しかしそれにしても、昨今ほとんど志などと言うものを持ち合わせない方が多すぎます。顔には出さなくても、心の奥に、期する者がなくては、絶対に成功するということはありません。

そこで若い人にお勧めしたいのです。

志を持って目的に向かって欲しいのですが、それを堅苦しく考えないで、余裕を持って楽しむ気分で立ち向かいましょう。窮屈にならずに、目標に向かって行って欲しいのです。

私はかなり前から、「志楽」ということを心に刻んでいるのです。そんな気分で仕事に立ち向かうようにしているのです。少しは堅苦しくならないでいいのではありませんか☆