思う世界 Faile(42)「面白くない授業」

昨今の学校といえば、先生方がその授業をどう運べばいいのかということで悩むといいます。それは小、中学校という低学年生たちの教育に関することかと思っていらっしゃるかも知れませんが、決してそういうことはないのです。私が関係している大学のようなところでも、所謂理論についての講義をされる教授の皆さんは、如何に学生を惹きつけておけるかに、腐心していらっしゃるのではないかと思います。小中学生は授業中に勝手に出ていくようなことはないでしょうが、大学ともなれば、その講義に興味が持てなければ、教室からこそこそと出ていってしまうという、不埒な行動も止めるわけにはいきません。

大体、授業というものは、そんなに面白い訳はないはずです。学生たちにとって、あまり関心のない教科に長時間付き合っているのは、極めて苦痛であり、困難なことでしょう。

テレビでは盛んに興味を惹くようなテーマを取り上げて、番組にしていますが、教育ということを考えると、とてもあのようなことをやっていることは出来ないのです。理論的な裏付けも必要になります。大学生にとっては不可欠な条件です。

しかし・・・。

小、中学という低学年の学生たちには、授業に面白さ・・・つまり注目を集めていくということは不可欠です。そんなところから、実に短絡したことを試みる先生たちが現われてしまいます。所謂「殺人ゲーム」を授業に持ちこむことです。

彼らは先生としてよりも、人間的に魅力のない人たちなのではないだろうか。毎日学校で顔を合わせる人として、もともと魅力のない人なのかもしれません。

生徒との乖離に悩む千ンは、先ず自身の魅力と言うことについて、真剣に考えてみる必要があるように思えます。

「殺人ゲーム」で授業が楽しくなるなどということを、簡単に考えてしまうような子供っぽいことを、反省しなくてはなりません。 面白い授業は、先ず教師自身の人間的な魅力の検証からしなくてはいけないように思えます。それは小中学に限らず、大学の教授たちにも言えることなのではないでしょうか。

面白い授業を、どのように組み立てていくのかということは、教育にかかわる者にとっては、大きな課題野のかもしれません☆