思う世界 Faile(43)「何でもありの時代」

現代を見つめていると、かつて1800年代の再来と思われる風潮が蔓延しているように思われます。考えてみると、当時はティーンエイジャー出合った者たちも、今は時代のリーダーとなって活躍する時代になっていますから、時代の空気が当時のそれと同じようなものになるのも当然なのかなと思います。

兎に角、旧世代の拘束を嫌って自由気ままに発想して生きる風潮が、再び現代でも多少その姿を変えながら勢い得ています。

そこで再び、かつて感じていたことを、もう一度考えてみようと、現代社会を眺めてみますと、ほとんど当時の社会に感じていたことが、現代でも通じるということを再確認いたしました。

何でもありで、次々といろいろなものが飛び出してくるので、特に若い人は何がよくて、何がいけないものかの判断をすることに迷ったり、混乱してしまって、気持に落ち着きを失ってしまっています。

時の流れの中で翻弄されているといっていいでしょう。知らず知らずそういった時代の流れの中で、自分もその勢いをつける一人になっていることもあるのです。

こういう時代では何を信じていいのか判らなくなるものです。

かつて文化の百花繚乱といわれた江戸の元禄時代では、所謂元禄時代という画期的な時代を作りましたが、この時代も人間が信じられないものがあり、愛し合う者は信じる証しとして、心中するしかなかったということがあります。そんな時代を思わず思い出してしまうほど、現代は人間関係も希薄になって、簡単に人が信じられなくなっています。人をだます者も跋扈していきます。

こうした時代では、兎に角冷静に世相を見つめて、じっくりと選択していくようにしていないと、判断を誤ってしまうことが起こりがちになってしまいます

どうか、時代の流れに翻弄されているだけでなく、じっくりと見つめるように努めましょう。いつまでもこうした何でもありといった時代はつづかないのですから・・・☆