思う世界 Faile(44)「新しがりの時代」

かつて新しがり屋と言う者が続出した時代がありました。とにかく新しいものに飛びつき、それをひけらかしていい気分でいる者が評判になった時代がありました。

彼らは80年代のことだが、ナウいとかダサイ、ワンパターンなどという言葉を連発して、兎に角変化を求めていました。

そう言えばIT時代が始まって、それまでの時代から脱皮しようという気風が満ち満ちて、時代に充満していきました。

所謂、漫才ブームが次々と起こったのもこの頃のことです。 兎に角前の時代を否定して、新たな生き方を求めようという時代だったのかもしれません。

あの頃影響を受け易かったティーンエイジャーたちは、今や時>のリーダーとなっています。そして同じように今はお笑いブームが席巻していますし、何でもありといわれる時代の風潮を生み出しています。

新たなもの、既成のものに囚われないで、新しい物を吸収しようという気分が、充満しているように思えます。

30年前の気分を現代に引きうつしているような気がしてきます。

何でも新しいもの、新しいものと追いかける若者たちを見ていると、いささかうるさいこともいいたくなる世代です。

是非、ただ新しければいいというような、イージーな気分ではしゃいでいることだけは控えて貰いたいと思います。

ちょっと、落ち着いて見ませんか。

世の中がみな浮かれ調子でいる時ほど、ちょっと落ち着いて物ごとの基本を押さえてみるように努めてみましょう。

新しいものを手に入れて成功するのはごく一部のもので、多くのものはその風潮に踊らされているだけで、結果的に時代から置いてきぼりになってしまうケースが多いのです。

真にどこを変えて新しくしなくてはならないのか、それを発見するためにも、まず基礎的な知識を吸収することに精力をつぎ込みましょう。

新年に当たって、是非、窮屈なお話をしておこうと思ったのでした☆