思う世界 Faile(46)「歯を食いしばる」

最近、久し振りに聞いた言葉に「歯を食いしばる」というものがあります。

もう、何十年もの間、そんな言葉を聞くこともないしそんな光景も見ませんでした。

ところがごく最近のことですが、早稲田大学から、プロの日本ハムへ入団した斉藤祐樹君がピッチングする写真を載せたスポーツ新聞に、「祐樹くん、歯を食いしばって投げる」というようなキャッチコピーを書いていました。

いやぁ、久し振りに聞いたなぁと思いました。

私たちシニアにとっては、懐かしささえ感じる響きがあるのですが、現代の若者にはまったく聞きなれない言葉だったかもしれません。中には、ひょっとすると、新鮮な響きさえ感じたかも知れません。さもなければ、まったくの無感動という奴賀茂しれません。

辛いこと、苦しいことに耐えながら、目的のために努力する様子を表現する時に使われる言葉なのですが、実は今回わざわざ話題として取り上げたのには、ある理由があったのです。

実は、もの書きを職業にしている者に、割りに沢山いるのですが、歯を悪くしている者が多いということなのです。

私もその一人なのですが、とにかく原稿を書く時には、知らず知らず歯を食いしばってしまうことが多いのです。そのために歯がすれて欠けてしまったり、悪くなっているという場合が多いのです。

最近、わい人はシャーペンを使う人が多いので、筆圧がかかるようなことはありません。そのために読む人にとっては困難を伴うことが多いのです。私のようにもの書きをする時に、筆圧がかかる人は、その内容が山場にかかると余計に力が入ってしまい 、必然的に歯を食いしばるということになる訳です。

ものを書くということを除きましょう。

現代で、歯を食いしばって踏ん張る姿を見ようとしたら、スポーツの世界にしか存在しないのかもしれませんね☆