思う世界 Faile(50)「夢は追うもの」

救いのない地震、津波、原発事故が襲い掛かった東日本・・・いや。日本中を暗くしてしまった事件の連続でしたが、サッカーにおけるなでしこジャパンの優勝は、暗くなる話題の多くなる日々の中で、唯一、希望を感じさせる一大ニュースでした。

女性の素晴らしさを、いかんなく発揮した数日間でしたが、特にスポーツという世界で研ぎ澄ました、心身の素晴らしさという藻を感じさせてくれましたが、帰国した後での記者会見で、澤選手が言った言葉を、是非、噛みしめてもらいたいのです。

「夢は見るものではなくて、叶えるものだ」

これは実際に、戦いという厳しい世界で生き抜いてきたものにしか語れない感想なのです。

私はかねてから、作家を夢見る人々、そうでない人々にも、言いつづけてきました。

「夢は語るものではなく追うものだ」

よく、夢について能弁に語る者はいるのですが、それで終わることが多いのを残念に思っていたのです。

夢は、追ってみないと、真剣に追ってみないと、その真の味わいは判りません。

辛いこと、楽しいこと、腹立たしいこと、嬉しいこと、そんなことが次々と襲いかかってくるのです。

夢は、真に追っていくべきものです。

その時、いろいろな姿の夢に出会うでしょう。

そのために、そこで挫折してしまうこともあるでしょう。あきらめてしまうこともあるでしょう。

夢を追うということは、容易なことではないのです。

それでも、とにかく必死で夢を追いつづけていかなければ、夢の真の姿には出会えません。

なでしこジャパンの優勝を機会に、私の思いをお伝えすることにしました☆