思う世界 Faile(56)「群がるということ」
目立ちたくない。しかし目立たないと生きてはいけない。この二律背反の状態で生きていかなくてはならない時代がありました。
恐らく団塊族以上の年齢の方は、経験済みだと思いますが、どうもかつて経験したような風潮がうねっているなと思っているのではないでしょうか。
そんなことを、ふと思い出してしまう昨今です。
テレビを観ると、ただただテンション高くといわれているのか、芸人仲間が群がって出演して、取りあえず特に芸を披露するということでもなく、大騒ぎをしているものが多くてがっかりするのですが、そんな様子を見ていると、思わず十数年前にもこんな状況があったことを、思い出さざるを得ません。
つまり80年代〜90年代あたりの群がり現象と似すぎているのではありませんか。
考えてみると、当時は大騒ぎの中心だった者が青春時代の団塊族でしたが、今はそのジュニアの時代になっているのです。同じような風潮を作り出すものだなと思ったりします。
それと同時に、タレント同志の結婚が、やたらに流行ったのも当時と現代はそっくりです。
そこで注目しておいてほしいのは、この後やって来る時代は、まったく現在とは違った時代がやって来るということです。 時代は繰り返すといいますが、もしそれが正しいのであれば、多分そうなると思うのです。
つまり、現代の風潮への反発もあって、もうちょっと落ち着いた時代がやって来るはずです。
今からそんなことを考えておきましょう。
ただ今の風潮にのって、浮かれ調子で群がって楽しむのもいいですが、そろそろ真剣に考えるようにしたほうがいいと思います☆