知る世界 「桂川日記」(32)「磐座登拝」

京都へ通うようになってから、授業のある日の前日は、とにかく取材をしておこうということを決めて、実際にあちこち訪ねていくことにしていました。

現在、出版が決まりましたので、それに関係のあるところを、巡っているのですが、今年はその最後の訪問地として、京都の裏鬼門として知られている、嵯峨の松尾大社に決めました。

桂川の対岸には大学がありますから、大変身近なところにある神社なのですが、ここは古代史に登場する秦氏に、大変関係があるところということで知られているのですが、ただ参拝するだけではありません。

今回はちょっと違った試みをして見ることにしたのです。

つまりこの神社の背後にある松尾山を登り、その頂きにある磐座へ行ってみることにしたのです。

しかしこの「磐座登拝」には同伴者が必要で、単独では許可されないというのです。一度それで断られたわたしは、編集者のO嬢に付き合って頂くことにしました。ところがその当日には、フランス文学担当の教授も参加することになり、まったく心配亡くなったのでした。この時の経緯はやがて出版される本でお読み頂くとして、今回はその紹介だけにしておきます。

この磐座に神を呼び、現在の松尾大社になったのですが、その松尾山の中腹から京都の市街を眺めると、秦氏の勢力範囲というものがよく判ります。 素晴らしい収穫でした。

人面が現れるという磐座と共に、大変貴重な探訪でした。残念なのは、写真が禁じられていたので、山の様子がお知らせ出来ないことですが、お許し頂きたいと思います☆

松尾大社の写真
磐座入口の写真