知る世界 「桂川日記」(34)「篁・紫式部」
京都を旅していると、とにかく歴史にかかわる史跡に出会うことが、しばしばです。
そのために、事前にある目的を持って行かないと、突然史跡に出会ってしまっても、それについて何かしようと思い立っても間に合いません。
とにかく京都というところは、歴史の上に歴史が積み重なっているようなところなので、ただ漠然と生きのではなく、何か目的を持って行かれることをお勧めしたいと思います。
今回は、かつて小説の取材のために行ったところが、遷都1000年の行事の機会に、新しく作り直されたところとなった史跡と怠慢しましたので、その紹介をしようと思って書きました。
平安時代注目すべき人が、なぜか同じところに葬られているだけでも、話題ではないかと思うのですがどうでしょう。
紫式部と小野篁の墓を憑き止めて、はじめて取材をした時と比べると、最近のはどちらも大変整備されたものになっていますので、観光旅行の時には是非寄ってみて下さい。
紫式部に関しては、京都御所に近いところに住まいとして蘆山寺がありますが、墓は堀川通りにあるわけです。
小野篁に関していいますと、滋賀県大津市の彼の出身地である、小野の里には小野篁神社があり、先祖の遣隋使であった小野妹子の記念碑もありますが、なぜか墓は紫式部と同じところにあるのです。
こんなところに着目しても、歴史探訪は面白くなりそうですし、観光旅行も、ひと味違ったものになりそうです。
京都というところは、実に謎が多く、興味深いところです。 是非、じっくりと探ってみて下さい。☆