知る世界 「桂川日記」(52)「時代祭」
京都は、一年中お祭りが行われているように思えます。
春の葵祭、夏の祇園祭、秋の時代祭りといった調子で、観光客にとっても、一度は行ってみたい年中行事があります。拙著の「幻視行 月の都、京都」(平安京をめぐる旅)でも詳しく書きましたが、この秋に行われる時代祭りは、所謂史実に基づいて行われるというものではなく、歴史の舞台としての京都をクローズアップして繰り広げる、王朝ロマンのイベントといったほうがいいかもしれません。 これまではほとんど平安時代に焦点を合わせてきましたが、今年は室町時代の隊列を繰り広げるということで、これまでとはいささか様子が変わるかもしれません。
すでに京都駅では、その隊列の先頭を行くであろう斎王の乗る蓮台が展示されていて、訪れる人の興味を率いています。
私は、現在執筆中の原稿をまとめるための取材で、先ず遠いところから取材しておこうと、飛鳥、伊勢、志摩などをめぐっていまして、このところは、京都の市内の探索は留守がちになっております。 まだ、しばらく奈良方面の取材をつづけることになりますが、秋はこうしたイベントが目白押しで、大学でも文化祭が盛んなようですね。
私の奉職している京都嵯峨芸術大学でも、嵐芸祭という文化祭が開かれます。
京都へお出かけになる機会がありましたら、ぜひ、桂川沿いにある大学まで、お立ち寄り下さい。渡月橋のごく近くです。
秋の京都を、是非お楽しみ下さい☆