知る世界 「桂川日記」(53)「京都探訪」

書くものがあって、大学の授業の前日は、あちこちと取材に飛び歩いていますが、そのお陰で思わぬ収穫もあるものです。京都とその周辺には、そういったところが沢山あります。

カメラを持って、せっせと歩いているんですが、今年の最期はどのあたりを歩いているでしょうか。

今回はそんな中ら二つ、紹介したいと思います。

その一は、京都からJR湖西線で山科まで行って、そこから地下鉄東西線に乗り換えて数駅いくと、小野という駅があります。そこで下車して、一寸歩いたところにあるのが、勧修寺です。

ここには、水戸黄門・・・つまり徳川光圀がデザインしたという灯篭があるのです。確かに従来ある灯篭としては、かなり異色と言っていいでしょう。灯篭の傘がユニークだと思います。機会があったら、是非一度ご覧になっては如何でしょうか。ここの池は王朝時代の氷室だったのです。ここから、朝廷に氷が届けられたといいます。そんなことも話題としてはいいのではありませんか。

この同じ小野というところには、ちょうどこの勧修寺と反対にある、髄心院というところがあります。ここはあまりにも有名な世界的な美女、小野小町が住んでいたといわれていることもあって、参拝者も多いようです。ここには小町の化粧井戸というものが、残っています。きっと彼女がここに住んでいた頃は、その化粧のために使われたであろうといわれる、井戸の跡が残されています。ついでですが、同じ京都の鞍馬に近いところにある、彼女が亡くなった時の寺だといわれている、補陀落寺があります。ここには美しい小町ではなく、老衰した小町の像が祭られています。

時々、道に迷いますが、たまたま目的の史跡を尋ねたりした時に、親切な人もいて、その目的地まで、その人の車で送って下さることもあります。

その親切ぶりに、感謝をしなくてはなりません☆

黄門デザインの灯篭の写真
髄心院案内板の写真
小町井戸の写真