知る世界 「桂川日記」(54)「嵯峨野違い」
昨年は今年に向けたいろいろなお話が落ちあがって来ました。すでにお知らせもしてきましたが、出版に関するお話がいろいろありました。まだ、発表できないお話もありますが、一つ一つ実現に向けて、話を詰めていきたいと思っています。
大学の作業も、ついてきてくれる学生たちがある限り、一生懸命つづけていこうと思っています。
いつも授業のある前日は、準備中の作品の取材をしているのですが、昨年末はそれを中止して、出版社との打ち合わせをいたしました。
その時に行ったところが「嵯峨野」だったのですが、これは決して右京の「嵯峨野」地区の話ではありません。
俳優もかなり利用している、お豆腐料理のお店ですが、一度いってみようと思っていましたので、みなさんを誘って出かけたわけです。
庭も広く、周辺は竹林ですから、じっくり話をするには適したところだったと思っています。
いつもは授業の前日ということもあって、そうした時間を利用して取材をするという、忙しい動き方をしていますから、どこかでゆっくり食事をするなどということは出来ませんので、この日の会談は、大変貴重なものでした。
私の作品の出版に関しての詰めの話し合いばかりでなく、現在接している学生の中から、プロデビュウが出来る絵本作家に関しての話も出来て、大変有益でした。
かつて「いのまたむつみ」というアーティストを発見して小説のイラストレーターとしてスタートさせたことがありましたが、また新たに、絵本作家を送り出せることになって、大変嬉しい会談でした。 夜間照明が点火されて、竹林が幻想的な趣を浮き上がらせてきました。
私にとっては、思わぬ休息であり、今年に向けての目標の決定という、「嵯峨野」でのひと時でした。
もうかなり夕刻からは時間が過ぎていましたが、渡月橋周辺の通りには、まだまだかなり多くの観光客が動いていました☆