知る世界 「旅雑記」(35)「再訪 シギラ浜」

もう、10年も前のことなのですが、沖縄サミットが開かれる時に、クリントン大統領はサミットへ、夫人はさまざまな行事に参加する予定でした。その中に、沖縄のことを少しでも知って貰うために、アニメーション映画を作ろうと言う話が起こり、宮古島のシギラ浜を舞台にした壮大なファンタジックアニメーションを作ろうということになり、私はその原作となる小説を書きました。

そのための取材のために、何度も宮古島へ飛んで行って、スタッフと自動車を駈って走り回りました。その結果「シギラの月」という作品にして出版したのですが、制作プロダクションもTMSと決めて準備にかかりました。

ところが資金的に苦しいものがあって、断念せざるを得なくなってしまったのでした。

その後何度もテレビ映画の話があって、その度に宮古島へは通うことになったのですが、結局これもなかなか実現の機会がないまま、ついに10年という年月が過ぎてしまいました。

もう、宮古島を訪ねるということはないだろうと思っていたのですが、思いがけない機会が巡ってきました。

ここの大潮の日に起こる八重干瀬を見に行こうと言う話が起こり、神戸市の文化人20人の方々と一緒に出かけることになったのです。

宮古の文化人協会の方々、旧交のあった市長さんにも再会できて、大変楽しい交流が出来ました。

お通りというあちらの風習に従って、挨拶をして乾杯をするのですが、私も挨拶をして泡盛で乾杯をいたしましたが、とにかくそれから数日は二日酔い状態でありました。

「シギラの月」もここで大潮の日に起こる八重干瀬という、海中から大きな島が浮かび上がってくると言う自然現象が素材になっていたのですが、それをもう一度確認に行くことになりました。

その後どんな風に変わったかを見届けてきましたが、最大のイベントであった八重干瀬も、天候不順ではありましたが、二艘の漁船に分乗して挑戦。勇敢なる女性が、強風と波立つ状態の中で、浮上した島に上陸したりして思いを遂げました。

宮古の文化人協会の方々、旧交のあった市長さんにも再会できて、大変楽しい交流が出来ました。お通りというあちらの風習に従って、挨拶をして乾杯をするのですが、私も挨拶をして泡盛で乾杯をいたしましたが、とにかくそれから数日は二日酔い状態でありました☆

シギラ浜を望む写真
八重干瀬に挑戦の写真
悲浜と花の写真