知る世界 「旅雑記」(36)「醍醐の桜と秀吉」

かねてから一度は行ってみようと思っていたところの一つに、醍醐寺がありました。

豊臣秀吉の醍醐の花見は、かなり知られている大宴会であったようですが、その時のことを想像しながらやってきてみたのです。 勿論ですが、現代に秀吉が開いたような大花見を期待するようなこちは出来ません。

庶民がそれぞれの思いで押しかけてきているのですが、これが大変な人気で、参道も写真を撮る人、人、人で、ゆっくり桜を鑑賞しているわけにはいきません。

どこかすいたところはないかと探したのですが、何と本堂のあたりの境内には、ほとんど人がなくて、暫くじっくりと考えることが出来たという訳です。そのあたりには、特に桜がないためなのか、観光客の関心が集まってはいなかったのでしょう。

ところで私がここへ来てみようと思ったきっかけは、秀吉があれだけ沢山の家来を引き連れ、著明なものを招いて、歴史に残る大宴会を開くとしたら、どこから出かけて行ったのだろうかという興味があってのことだったのです。

彼が居城としていたところは桃山城でしたから、この醍醐までは、かなりの時間を要します。

まして駕籠などに乗ってやって来るとなったら、大変な時間を要するでしょう。

女性群も幹部の女官は別として、醍醐まで徒歩でやって来るとなったら、容易なことではありません。

歴史に残る大宴会を催すとなったら、それこそ大変な権力、財力を背景にしなくては、とても成し得るものではありません。

如何に秀吉があの頃絶頂にあったかを象徴する花見出会ったかを、確認する現代の花見でした☆

醍醐寺門前の写真
醍醐寺の桜の写真
悲写真に夢中の写真