知る世界 「旅雑記」(40)「妖怪ストリート」
京都には世界遺産だけでなく、さまざまな歴史的な史跡が残されています。そしてその施設の近辺には、思いがけない催しがあって、観光客を楽しませています。
そろそろ観光シーズンで、古都京都は大変な賑わいになりますが、今回はちょっとこれまでとは違った、変わったところを紹介しようと思います。
大将軍八社という陰陽道では大変重要な神社がある一条通りの話題です。ここは北野天満宮のごく近くなのですが、修学旅行の学生たちは勿論のこと、ほとんどの人はそちらへ行って終わりになってしまうようです。この一条通りまでは、とても足を延ばしては来ないようです。
陰陽道の主要な神社があるのですから、是非立ち寄って貰いたいところです。ここには熱心な信者が拝殿の前で念を籠めて祈る姿をよく見かけます。
この通りは妖怪ストリートといって、商店が協力してそれぞれの店の前に知恵を絞った妖怪が展示してあって、まさに妖怪ストリートになっています。
これはあくまでも大将軍八社と言う陰陽道の神社があることに便乗した、お遊びに過ぎない企画なのですが、しかしこのような試みもあって楽しめるのは、やはり歴史的な施設があってのことだと思います。現代はそうした史跡もほとんど観光以外に興味を抱かないことが多くて残念です。更にこの近くには、陰陽師として話題になった阿部晴明神社がもこの近くにあるのです。
せめて、このような楽しみも味わいながら、是非、京都を散策してみては如何でしょうか。観光地を転々と訪ねて、さっと引き揚げてしまっていると、思いがけない楽しみとも出合えないことになってしまいます☆