知る世界 「旅雑記」(42)「東京散策」
東京は地元ですから、動き回ると言っても、ごく当たり前なことですから、どこに何があっても、特別気にしたりもしないのが常ですが、京都の人に聞きましても、あれほど史跡に恵まれているのだから、みな次々と訪ねていくのだろうと思っていたところ、京都のことを知らない町民が多いということが判りました。
紺屋の白袴ということわざがありますが、あまりにも身近にあると思うと、いつでも行ける、いつでも手に入るという気持ちになって、つい無視してしまっているというケースが多いようです。
東京も正にその通りで、今回はこれまで機会を見てカメラ持参で散策した時に、捉えておいたところを紹介することにしました。
一つは鳥取藩士で、江戸の市中で辻斬りを働いていた白井権八と恋仲の遊女小紫の比翼塚です。彼はその後大森に刑場で死刑になり首は晒されてしまいましたが、歌舞伎などでは白塗りの二枚目が演ずるので、大変人気があった人です。
もう一枚の写真は、学士会館前にある野球の発祥の碑ですが、ほとんどそれに興味を持ってやって来る人は見当たりませんが、大学を中心に野球が始まったことを伝えています。
こういったものはかなり沢山あるのですが、探そうとして歩いていないと、どうしても見逃してしまうようです。
いつもきょろきょろとしているわけにはいきませんが、身近なところから、散策を兼ねて史跡を探訪してみては如何でしょうか。お勧めしたいと思います。 ☆