知る世界 「旅雑記」(43)「歴女ブーム」

最近は歴史を愛する女性が多く、そう言った人々を歴女というようになっています。

一体、歴史の何に夢中になるのであろうかと思いましたら、結局戦国から江戸時代にかけての武将たちに格好よさを感じて、その生きざま、ファッションに夢中になった人たちのことでした。

かつて小説「宇宙皇子」(うつのみこ)で古代史ブームのきっかけを作った私としては、読者に呼びかけつづけていたのは、この小説をきっかけにして、古代の人びとがどんな風にして生きていたのか、政治家たちはどんなことを目指していたのかというようなことに、興味を向けて調べるようになって下さいと呼びかけていました。そのためでしょうか、若い人で大学へ進学の時に、史学科へ進む人が多かったという記憶があります。

しかし現在の熟女たちには、そういった風潮はないようで、どうも歴理をネタにして楽しもうということが目的のようですね。

前の時代でもそうなのですが、まず歴史を楽しんでくれることが大事なのですが、それからもう一歩進めて頂きたいのですが 、どうもそれはむりなようですね。何と言っても、気軽に楽しめる方がいいのですから・・・。それで飽きたらさっさと捨てて、また次の楽しみに乗り換えてしまえばいいのですから。

時にはそんな中から、真剣に戦国江戸時代の歴史を追かけ始める人が出てくるかもしれませんから・・・。

もう彼女たちにはほとんど関心がない歴史上の人物かも知れませんが、中国の美妃である楊貴妃を日本で追いかけてみませんか。

山口県・・湾を見るところにある、中国から逃れて来た楊貴妃の墓がありますし、京都にも泉涌寺には楊貴妃の観音堂があり、楊貴妃桜も植えられています。伝説的な要素はありますが、時には時を遡って古代の歴女となっては如何でしょうか☆

楊貴妃漂着の入江の写真
楊貴妃墓前の写真
泉涌寺山門の写真
楊貴妃桜と観音堂の写真