楽しむ世界 Faile(42)「ひとくち古代史考」(隠し流し)

隠し流しをかくしながしとは読まないで下さい。これはしのびながしと読みます。

古代における左遷のことです。

それにしても隠し流しというのは、随分当事者に対する拝領をしたものだなと思います。しかし本当にそうだったのでしょうか。

あの頃のことを考えると、そのままで受け取ることは出来ないように思います。

恐らく周囲への影響を恐れて、ひっそりと左遷してしまうということではなかったのかと思うのです。

それにしてもその表現は、婉曲でいいですね。現代のようにあからさまに表現することが当たり前の時代だと、周囲への影響も構わずに「左遷」ということが言われてしまいそうです。

言葉というものが、時には武器ともなってしまうということが窺われます。

最近はあまり周囲への配慮をするということよりも、自己主張のほうを優先しますね。そうでもしないと存在感が示せないからです。

私はそんな社会風潮を情なく思います。

中国はあまりにも人口が多いので、大声で叫んだり、強引だったり、頑固だったりするのは、そうでもしないと存在感を示せないからなのです。

同じようなことを我が国ではやらないで欲しい者です。

お互いに譲り合い、協調し合いながら社会生活をしていくいい気風を守っていきたいものです。最近、また言葉の攻撃を受けた小学生が自殺したりしました。表現によって、相手が如何に気づつくかということを、幼少の頃から教えておかなくてはなりませが、その前に彼らの親が、どんな教育を受けて来たのかを点検しなくてはならないかもしれません。

ふと、そんなことを考えたところでした☆